暁 〜小説投稿サイト〜
牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#2、銀-Zero-
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るはずがない。ヒーロー番組の見すぎだと笑われるのがオチだ。
 あの出来事を忘れようと思い散歩にでも行ってみた。ゲーセンで遊んだり、アニメショップを見ていたら、いつの間にか昼だ。
「腹減ったな・・・どっかに、飯食べれる所は・・・。ん?」
 昼飯を食べる所を探すと、ある喫茶店を見つけた。『Task of Silver』と言うおしゃれな喫茶店だった。
―とりあえず、そこで飯でも食べようか・・・。
 そう思い、俺はその店に向かったのだった・・・。

Side OUT

―喫茶店『Task of Silver』

「ちーっす、平次さんこんちわー」
「こんにちわー」
「よお、いらっしゃいご両人。最近はどうだい?」
 ドアを開けて入る慎之介とアンナに声をかける金髪に黒のメッシュをかけた『ダンディ』と言う言葉が似合う中年。
 彼の名は涼邑平次(すずむら へいじ)。この喫茶店の店主で、前回登場したレオンの父親でもあり魔戒騎士でもあるのだ。
「ん〜、特に何も。昨夜は相手が素体ホラーだったから難なく倒せたし、アンナとザルバのお陰で陰我のあるゲートも特定できたからね」
『それに、今日はエレメントの浄化と封印としっかりやっといたからな。今夜はホラーが出ることは無いと思うぜ』
「成る程ね、んじゃあ今夜はヒマになるって事だな」
 慎之介とザルバの言葉に平次はニヤリと、「丁度良い」と言いたげに笑い一本のワインボトルを差し出す。
「今夜、アンナちゃんや親父さんとそいつで一杯やると良い。たまにはそんな夜もいいだろ?」
「おおー、平次さんふとももだなぁ」
「それを言うなら太っ腹でしょ?でも、本当にいいの?これどう見ても高そうなワインみたいだけど」
「いいのいいの!これ、キャバクラの娘からのもらい物だから」
「「さ、さいでっか・・・」」
 かんらかんら笑う平次を見て、慎之介とアンナは呆れ混じりに苦笑する。平次は、超が着くほどの女好きで暇さえあればキャバクラへと行っては女の子を口説いたりするのは勿論の事、お持ち帰りしたキャバ嬢とホテルINしちゃったりするのである。
 酷い時には、風俗店に行ったりする事もしばしば。まぁ、その所為でレオン本人は出費とかそういったのに頭を痛めているとか何とか・・・。
「そういや、レオンの奴はまだ帰って来てないみたいだけど・・・」
「ああ、レオンならメンテナンスが終わった『シルヴァ』を取りに行った。もうそろそろ戻ってくると思うんだがな」
『成る程ねぇ・・・。おや?シン、アンナ、誰か来たようだぜ?』
 慎之介と平次がレオンのことについて話しているとザルバが誰かの気配を察知する。
「レオンか?」
『いや、違うな・・・この気配は・・・』

―カランカラン・・・。

「へぇ〜・・・中々おしゃれな店だなぁ・・・ん
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