ターン22 鉄砲水と手札の天使
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0→3300 守2200→1800
「シーラカンスの効果発動、手札を1枚捨てて、デッキからレベル4以下の魚族を出せるだけ特殊召喚する!行くよ、魚介王の咆哮!」
『……ッ!……!』
魚の王が空気を震わせて叫ぶ。だけどどうしたことだろう、その姿が急に苦しみだし、まるで毒や呪いでも受けたかのように地面に倒れた。
「な、え?」
『………』
少女が見せてきたカードに描かれていたのは、まさに少女自身のイラスト。
「なるほど、これが君の本体ってわけね。それでデッキも手札誘発ってわけか……」
幽鬼うさぎ。フィールド上に存在する魔法か罠、あるいはモンスター効果が発動した時に手札かフィールドから墓地に送ることでそのカードを破壊する能力を持つカード。手札からやってきていきなり破壊するとは、いかにも彼女らしいというかなんというか。
『……』
まだ何か言いたげに、こっちのデュエルディスクを指さしてくる。何事かと視線をそちらにやると、なんとシーラカンスの効果はまだ生きていて、早く魚族を出せと効果の処理途中であることを示す赤いランプが点灯している。なるほど、あくまでもできることは『破壊』であって『無効』じゃないから、シーラカンスが倒れても一度使った効果自体はまだ生きてるのか。
「そうと決まれば!出ておいで、僕のモンスターたち!」
シャクトパス 守800→400 攻1600→2100
ハンマー・シャーク 守1500→1100 攻1700→2200
フィッシュボーグ−アーチャー 守300→0 攻300→800
キラー・ラブカ 守1500→1100 攻700→1200
ハリマンボウ 守100→0 攻1500→2000
ポセイドン・ウェーブを使っちゃったことが悔やまれるけど、これはどうしようもない。あそこで使っていなければもっと早くにやられていたのだから。
『……』
「おっと、ただこっちだけに召喚させる気はない、ってこと?やるじゃない」
こう言ったのは、彼女のフィールドにもまた、2体のモンスターが追加されたからだ。
カオスハンター 攻2500
カオスハンター 攻2500
このタイミングで出てきて、しかも彼女の手札が0になっているということはおそらくカオスハンターはドラゴン・アイスと似たような効果、つまり相手の特殊召喚に対応して手札コストを払うことで特殊召喚できるを持っているのだろう。
「やっと手札がなくなった、か。このターンはもうできることもないからね、これでターンエンド」
無口な少女 LP1900 手札:1
モンスター:工作列車シグナル・レッド(守)
冥府の使者カイエントークン(守)
???(シャークラーケン
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