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リリなのinボクらの太陽サーガ
解放
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の友なのですから当たり前でしょう!」

「あ、ごめんよ……」

「いえ……失礼しました、アルフさん。少し取り乱してしまいました。しかし、心配だからと言って何もしない愚行はしません。彼の下に何者かが向かっているのならば、私達はその者を送り込んできたのが誰なのかを特定するのに尽力します」

「僕も同感だ。“裏”の監視の目が無くなった事で、アースラやラジエルを動かしても問題はない。これから連絡するから、フェイト達はその無線機が通じるまで見ておいてくれ」

「わかった! こっちは任せて!」

姉さんはすぐに無線機の前に陣取り、私とアルフ、母さんもすぐ傍で連絡が付くように待機した。クロノやエレンさんはすぐにアースラとラジエルの人達に連絡を取って、事態の対処に全力を注いでいた。

「エイミィ、聞こえるか? すぐミッド北部にサーチャーを送ってくれ! 通信妨害フィールドが形成されているから、それを行ったと思しき人物を特定するんだ!」

「ラジエルブリッジ、こちらエレン大尉。ミッド周囲の次元空間にイコン射出、およびレーダーの逆探知センサー起動。アイコンは変性波状電気信号を発信しているポイントを表示するように。機械兵器の投入が予測されますから、熱センサーも同時に表示しておいてください」

……何というか、この通信を聞くだけでクロノとエレンさんが対処してきた任務の違いがよくわかる気がした。とにかくあちらは任せて、私達は無線機の向こうで何が起きているのか通信が繋がる一瞬を見逃すまいと、目と耳を凝らすのだった。

お兄ちゃん……必ず戻ってきて!

・・・・・・・・・・・・・・・・

〜〜Side of サバタ〜〜

地下2階の局長室。そこに戻ってきた時に俺が目にしたのは、リーゼ姉妹がマキナを守りながら、奇妙な青いタイツのようなスーツを着た見覚えのない女性2人相手に、苦戦を強いられている光景だった。

「チッ、腐っても本局のエースか。AMF環境下で戦闘機人の私達がここまで苦戦するとは!!」

「愚痴を聞いている暇はないぞ。我々の存在はまだ表に出すわけにはいかないのだから、リスクは最小限に抑えるべきだ」

敵対している紫のショートカットの女性と、銀髪で体格が小柄な女性は互いに視線を合わせて頷き合う。憔悴しているリーゼ姉妹に向かい、一気呵成に彼女たちは襲い掛かる。

「ハァ……ハァ……もう、負けられない……! 私達が今度こそ前を向くためにも、こんな所で倒れてる場合じゃないのよ!!」

「戦闘機人……実際に相手するとこれほど厄介だったとはね。何とかして、彼が戻ってくるまでに片づけるわよ……!」

後衛型のリーゼアリアを背に、前衛はリーゼロッテが担いながら、戦闘機人と呼ばれて特殊な能力を持つ彼女達と激闘を繰り広げるも、やは
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