暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
トリステインの王女
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とキリがない。目の前で眠っている男は得体の知らない要因が多すぎた。
だから、私は想う・・・
「私はもっと、貴方のことが知りたい。」
フーケの一件から数日が経った。学院も宝物庫の修理も終わり通常通りの生活に戻っている。
今日も生徒たちは普通に起きて、普通に朝食をとり、普通に授業を受けていた。そんな中・・・
「・・・・・」
ルイズはどこか呆けた顔をしていた。いや、別にただボーっとしているわけではなく考え事である。無論、例の夢のことについてである。
(・・・やっぱり聞いてみた方がいいのかしら?ほら、主人として使い魔のことは知っておかないけないわけだし。)
「――――ズ、―――イズ。」
(でも、そう簡単に話してくれるかな。カケルにもそれなり事情がありそうだし・・・そうだわ!相談に乗ってあげる感じでさり気なく聞き出せれば・・・)
「おい、ルイズ。どうした!?」
「ふえっ!?」
耳元で声をかけられてようやくルイズは我に返った。隣には自分の肩に手を置いた架が、やや心配そうな顔でこちらを覗き込んでいる。と、見れば教室中の生徒や教壇に立つ教師も視線が自分に集中していた。
「ミス・ヴァリエール、私はさっきから君を当てているんだがね・・・」
教師―――ギトーはルイズをジロリと睨み付けた。どうやらこの空気は、指名されたのにも関わらずルイズが無反応だったために起きたものらしい。
「も、申し訳ありません!」とルイズは立ち上がり頭を下げて謝罪するが、ギトーはフンと鼻で笑い軽蔑の視線を向けてきた。
「まったく、たかだか盗賊一人を捕らえたぐらいでいい気になりおって。王宮から賛辞をもらったぐらいで英雄気取りかね、んん?」
聞くのもウンザリするほどの嫌味ったらしい口調と言葉。ルイズは肩を震わし屈辱に耐え、普段彼女を小馬鹿にする生徒たちもギトーに不快な表情をしている。
フーケを捕らえる際の学院長室の様子を知る者ならば「お前その盗賊一人にビビってたじゃねえか!」と言えるのだが、今回それに当てはまる生徒はキュルケとタバサのみ。しかし、二人は口を挟もうとはしなかった。
これを聞いて黙っているはずのない人物を知っているからである。
「偉ぶるのはせめて魔法の一つや二つ出来てからにしたまえ。君は所詮「そこまでにしていただきたい、ミスター・ギトー」
決して大きくないが、ギトーの声を消すほど張りの良い声がだった。ギトーが声の主の方に目を向けると、そこにはルイズの隣に座っている使い魔がいた。
「確かに今回、ルイズの方に落ち度があったのは事実です。しかしそれと魔法のことについては関係ないはず。彼女も反省しているみたいですし、もうその辺で勘
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