58日目 ゆういちはみをかくしている
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ークロノ sideー
今僕達は、途轍もない光景を目にしている。
みんなから言われた後、引いて見ていたんだが、10人でもあれだけ苦戦したドルマゲスを相手に、悠一は一方的な展開を繰り広げている。
それに何だ? あの馬鹿魔力は・・・
以前エイミィが計測した時は、魔力0と報告があった。
だけど、今感じるのは、ここにいる誰よりも強い魔力を放出している。
みんなに聞いても、『悠一だから』っと要領を得ない。
そのまま戦闘を見ていると、ドルマゲスが黒くて禍々しい霧に包まれた。
何て言えばいいのか、周囲に悍ましい魔力が満ちて、僕は管理局に入隊してからこれ程の恐怖を感じた事がない。
霧は巨大化し、暗雲に放電した雷が走っている。
ついに霧が晴れると、そこにドルマゲスの姿はなく、代わりに巨大な悪魔がいた・・・
悪魔は暗黒神ラプソーンと名乗り、召喚魔法だと思われる魔法で悪魔の大群を呼び寄せている。
僕達は、幾ら悠一でもこの軍勢を相手にするのは無理だろうと思い加勢しようとしたら、黒く荒々しい雷が軍勢に落ち、全て撃墜していた。
流石にこれには、みんなも呆気に取られていたが、
リンディ《みんな アースラに戻って! これ以上は危険です!!》
母さんからの通信が入る。
今回の任務、最初から危険なのは承知してるし、その覚悟だってしてるつもりだったんだが、目の前にいるラプソーンに、僕達は恐怖していた。
リンディ《いいですか これは悠一君からです アースラに戻ってください!!》
母さんは、今まで見た事もない位焦っている。
僕達は、指示に従い帰還すると、アースラは悠一を残して最大船速で戦闘区域を離脱し出す。
急いでブリッジに行くと、
リンディ「エイミィ サーチャーを出して映像を 安全区域に到達したら機関を停止してちょうだい」
冷静に指示を出している母さんに、『何で 悠一を残して逃げたんだ!?』とみんなが言う。
僕もみんなと同意見だ。
あんな非常識な相手を前に、仮に、管理局の全戦力を投入したとしても、勝てる見込みすらあるかわからない。
それを、1人の少年に押しつけて逃げ出すなんて、管理局はなんて無力なんだと思っていたら、空間が揺れ出した。
経験した事がない程大規模な次元震。
モニターに、最大望遠の悠一とラプソーンが映し出される。
その戦闘を見ていると、とてもじゃないが僕達が入る余地なんてない。
悠一を知るみんなも、あり得ない超魔法戦を前に沈黙していて、
リンディ「封印世界・・・ 記録では見てましたが まさかこれ程だなんて・・・・・」
母さんが、不意に零した封印世界。
『一体それはなんなのか
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ