暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第七章 歌姫
第4話 異端者(イレギュラー)
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琴里、上条にはどういう対処してるんだよ?」

琴里『何もしてないわよ!っていうか何でそれを言わないの!?当麻君が一緒に行くって知ったの今なんだけど!』

と、インカムから聞こえた琴里の声は少し苛立ちがあって、焦っているようだった。

士織「(大丈夫……だよな?)」

心配になった、その時。

カシャ。

自分の背後から、誰もが一度は聞いたことがある、そしてこの状態ではとてつもなく嫌な音が士道の鼓膜を震わせた。

恐る恐る振り返るとそこには。



カメラを持った鳶一折紙がそこにいた。



士織「あ、あの……」

折紙「動かないで」

写真撮影を許可した覚えはないのだが……

士織「えっと……」

折紙「目線をこちらに」

あなたはアイドルを撮るカメラマンですか。

折紙「一枚脱いで」

士織「こ、困ります」

そんなやりとり(?)をしていたのもつかの間だった。

「すいませーん」

昇降口で上条を待っている四人の元に一人の女の子がやってきた。

もちろんその女の子は来弾高校の制服を着ていた。

『(……あれ?)』

士道が。

亜衣が。

麻衣が。

美衣が。

折紙が。

琴里が。

その彼女の姿……いや、容姿を見て思った。

緩いウエーブがかかった薄い桃色の髪が特徴で、見た目ではほんわかしてそうな少女。

その女の子はこちらに来ると、一拍開けて、そして言った。

「えっと、当麻……じゃなくて、上条君が用事でこれなくなったので、代理で来ることになったーー」







「ーー園神凜袮(そのがみりんね)です」



ニコリと、微笑みながら彼女は自分の名を名乗った。



なぜだろうか。



この少女と会うのは初めてではない気がする。



そこにいた五人全員、そしてモニター越しに見ている琴里が、そう思った。



ーーーー
ーーー
ーー




琴里『どうやら一人になれたようね』

士織「そうだな」

美九に会うためにお手洗いに行くと言って抜け出してきたのはいいものの、自分は今ニ号館の隅の陰で身を隠しているところだった。

琴里『美九は一号館にいるわ』

士織「了解」

言って、誰にも見つからない素早く一号館へと移動した。

すると、一号館の奥の方に紺色のセーター服に身を包んだ少女たちの集団がおり、その中心に美九が立っていたのである。

何とか近づけないものか……と、考えていると美九がその集団を抜け出して一人でどこかへ歩き出した。

士織「トイレなのか?」

琴里『とにかくチャンスよ。後を追ってちょうだい』


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