暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
91話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(後編)
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大バカじゃないもん!」
「大バカじゃなくても、俺から言わせりゃ理系ができても文系のできが悪い19歳の女≠ノ変わりねぇんだよ!」
うぐっ、と言いよどむなのは。文系があまり得意じゃないのはその通りなので、うまく返す事ができなかったのだ。
「後悔や失敗ってのはな、分析と反省をして初めて経験≠チてものになるんだ。お前は反省をしただけで、まだちゃんとした経験≠ノなっちゃいねぇ。それだけならまだしも、その後悔を長い間引っ張り続けた。その時点でバカ、大バカって言われても仕方ねぇんだぞ?」
「………」
「ったく、大したもんだと逆に尊敬するぜ。本来責任のない失敗を後悔と受け止めて、七、八年も引っ張り続けてたんだからな」
何も言えない。士の皮肉を込めた言葉にさえ、なのはは素直にそう思った。
後悔をすることは決して悪いことではない。しかしその後悔をそのままにしておくことこそ、愚かなことだ。士の言葉からの奥に、そんな意味が込められているようになのはは思えたのだ。
「自分が失敗したからとか、同じような後悔をしてほしくないからとか、そんな理由でお前は空を飛んでいた訳じゃねぇだろ? お前が教導隊を目指したいって思ったのは、そんな理由じゃないだろ? お前は夢舞台に、教導隊に入ったら終わりなのか?違うだろ? だったらテメェはテメェらしく、素直にまっすぐ生きてりゃいいんだよ」
「で、でも…ッ!」
「あぁもう! 俺がもういいって言ってんだから、引きずんじゃねぇよ! よしわかった、じゃあこうしよう」
士はそう言うと、ビシッとなのはの顔を指差した。
「お前は無茶をし過ぎた、俺は状況判断をミスった。それであの日に起こった事は、俺達二人の責任…という事でどうだ? それなら文句ねぇだろ?」
「うっ…それは…」
言葉の途中でなのはと自分を交互に指差しながら話す士。しかしなのはは素直にうんと頷けなかった。
彼の言っていることも、その前に言ったことも、理由や理屈はなのはにだってわかってる。だが、やはりそれに素直に頷けないのは、あの日に決めた想いが足を引っ張ているからか。
私はいつもそうだ。うじうじしていると、士君はいつも背中を押してくれる。間違ってると、手を取って引っ張ってくれる。でもやっぱり、それだけじゃダメなんだ。
守りたい。守られてるばかりじゃダメだ、今度は私が士君を。そう決めたのに、そう決めて今まで努力してきて、それでも士君は私に頼ってくれない。守ろうとしてくれる。
やっぱり…やっぱり私は―――
「私は…士君に、頼ってきて欲しいんだよ……」
なのははそう言うと、ハッと顔を上げた。心で喋っているつもりが、思わず口に出していた事に驚いたのだ。
そしてすぐに隣に
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