暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
91話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(後編)
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事にさらに驚いた。
出てきた五人は勿論、先程隊舎の方へ戻っていった筈のスバル達だった。
「そう言う訳だバカども! さっきも言ったがなのはだけに非がある訳じゃねぇんだ、さっさと部屋に帰って……特にスバルとティアナ! テメェらは今回の件の反省でもしとけ!」
「「は、はいッ! すいませんでした!」」
「後シャーリー、テメェは明日の仕事量増やしといてやるから覚悟しとけ!」
「ど、どうして私が…!」
「どうせテメェが四人を『面白そうだから』とか言って残らせたんだろうが! だいたいわかるんだよそんな事!」
「す、すいませんでしたぁぁぁ!」
悲鳴に近い謝罪を叫びながら、逃げるように走り去っていく五人。その後ろ姿を見送った士は、小さく舌打ちをした後なのはの横に座った。
「…な、なんか…恥ずかしいところ見られちゃったかな?」
「あ? あぁ、偉大なエース・オブ・エース@lは怒られてるところなんて、恥ずかしくて仕方ないか?」
「そ、そんなんじゃないよ! っていうか『偉大なエース・オブ・エース@l』とか止めてよね!」
なのはの言葉に、カッカッカと笑う士。どうやらからかい半分で言った言葉らしい。
楽しそうに笑う士を見て、むぅとむくれるなのは。その時、士が思い出したように「あぁ…」と言葉を発した。
「唐突に話題変わるけどさ…お前、昔の事気にし過ぎだろ」
「……は…?」
「いやだから、俺が怪我して更に敵として戦ったのが、自分の所為だって思ってんだろ? それは考え過ぎだって話だよ」
思わず目を見開くなのは。当然だ、今までそのことを戒めのように心の隅に置き、自分の教え子が同じような後悔や失敗をしないように教導してきたつもりだったのだから。それをその本人から、否定されたような物なのだから、驚くのも無理はない。
しかし士はその事もお構いなしに、続けて話し始めた。
「確かにあの時、俺はお前を庇った。だけどそれは俺の判断だし、その後に刺されたのも俺が不注意だったからだ。怪人達が現れたのは誰の所為でもないのは言うまでもないし、だいたいアレを予測してた人間なんていねぇよ」
「で、でも…!」
「俺が残って戦ったのだって俺の判断で、あの状況で多くを救うにはそれしかなかった。それで無茶した結果大ショッカーに連れてかれた、それだって無茶し過ぎた俺が悪い訳だしな。だからお前がそこまで気にする必要は―――」
「そんな事、言われたくないッ!」
士の言葉にかぶせるように響く怒声。あまりにいきなりの事に、今度は士が目を見開いた。急に立ち上がって叫んだなのはを見上げるように見ると、その目には涙が浮かんで……いや、もうその涙は頬を伝っていた。
「私は、あの時の事を今も忘れられないよ?
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