暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
91話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(後編)
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りいい目覚めとはならなかったティアナは、それでも朝練に出る為に着替えを済ませ、隊舎の外へとやってきた。
そこには既に準備を済ませていたスバルやエリオ、キャロ。そして自分達とは違う黒い運動着に着替えたフェイトがいた。
「あ、ティアおはよう!」
「「おはようございます!」」
「うん…おはよう」
「よく眠れた?」
「えぇ、少し」
全員が集合したことを確認し、五人はなのは達が待つ訓練スペースへと歩みを進める。
その途中で、フェイトはフォワード陣四人に話を振った。
「『技術が優れていて、華麗で優秀に戦える魔導士』をエース≠チて呼ぶでしょ? その他にも、優秀な魔導士を表す呼び名があるのって、知ってる?」
「「「「…?」」」」
フェイトの言葉に首をかしげる四人、それを見たフェイトはそのまま続けて言う。
「その人がいれば『困難な状況でも打破できる、どんな厳しい状況でも突破できる』、そういう信頼を持って呼ばれる名前」
「「「「…?」」」」
「ふふ…ストライカー=Bなのは、訓練を始めてすぐの頃から言ってた。『うちの四人は全員、一流のストライカーになれる筈だ』って。『だからうんと厳しく、だけど大切に、丁寧に育てるんだ』って」
因みに、とフェイトは付け足すように口を開く。
「ストライカーの中でも、群を抜いて信頼されている人がいるの、知ってる?」
「あ、もしかして…」
「そう、皆もよく知ってる―――」
対して、その話題にされたその人はというと……
『ほら士君、サボってないでさっさと仕事進める!』
「ざけんなっ、サボってなんかいねぇだろうが!」
自分専用の部屋にて、書類仕事に追われていた。
というのも、彼は先日やむを得ず気絶していたが、その間にも彼が行うべき仕事は増えていっていたのだ。今日はその処理になる筈だったのだが……
「っていうか、サボってんのはテメェとフェイトだろうが! お前らこそ自分の仕事やれよ!」
『ん〜? 聞こえんな〜?』
それだけなら、彼がこんなに切羽詰った雰囲気で処理するような量ではなかった。それに別の物がプラスされていて、尋常じゃない量になっていたのだ。しかもいくつか期限が迫っている物も。
理由は昨日のアレ≠見たフェイトとはやてが、自分に配分された仕事の何割かをこっそり士に回したからだ。勿論、自分がやらなければならない物はやっているが、その他の大半は彼の元へと回されているのだ。
そして、彼はそのことを知らない。これ全てが自分に宛てられた仕事だと思い込んで処理していた。
自分の残した仕事と、二人
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