暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
91話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(後編)
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気づけなくて、ゴメンね。また無茶させてゴメン。
 それと……ありがとう。私を止めてくれて、大切なことを教えてくれて。私が皆に話せるように代わりに出撃してくれて、私達を守る為に戦ってくれて、ありがとう。いつも信じてくれて、ありがとう」


 なのはの口から出たのは、謝罪と感謝の言葉だった。
 おそらく、彼が起きていたら言えないような言葉。言おうとすれば、彼が何かにつけて話の腰を折るであろう、そんな言葉がなのはの口から発せられた。

 その言葉を向けられている彼は、未だに夢の中。しかしなのははそれに構わず続ける。


「今までゴメンね、私の後悔に振り回しちゃって。今までありがとう、こんな私を見捨てないでいてくれて。
 だから今度は、私に頼ってきてよ。私にできる事なら、なんでもするから。だって私は…君の側で、君の隣で戦えるように、強くなってきたんだから」


 この魔法(ちから)は、自分の想いを貫く為のもの。だから私は、あの時決めた想いを貫く為に、もっと強くなる。
 そして今度は、ちゃんと皆で笑顔でいられるように。皆が安心して戦えるような力を、彼女達に上げたい。四人でも、六課が終わって一人になっても、どんなことがあっても戦っていけるように。

 自分の想いを言ったなのはは、満足そうな笑みを浮かべた。言葉を向ける先の本人は聞いちゃいないが、なのははそれでも良かった。自分の想いを言えたのだから。
 対して寝ていた士は、急に寝返りを打った。急に動いた士の頭に、少しくすぐったさと驚きを感じたが、彼が起きていない事を確認すると、安心して彼の頭を優しく撫でた。

 彼女はこれをいつも助けてくれるお礼だと頭の中で決めつけてはいたものの、やはり『想い人』の頭を撫でているからか、顔はまたも赤く染まっていく。
 しかし恥ずかしい事を自覚しながらも、なのははしばらくの間その行動を止めることはなかった。


 その後、トリスの連絡でやってきたフェイトとはやて。二人はなのは達の状況に驚き、なのはをジトッとした視線にさらしたが、すぐに三人で士を支えて、彼の遺言(?)通りに食堂へと連れていった。
 食堂まで連れていかれた士は、食べ物の匂いに反応して起床。その後すぐに、物凄い勢いで用意された食事を食べ終え、次の瞬間には寝息を立てるという人間離れした行動をした。

 これには口をあんぐりと開けて驚く調理スタッフ。それを見て苦笑を浮かべたなのは達は、スタッフ達に休むように言い渡し、士を彼の自室へと運び寝かせた。
 そして三人がそれぞれの自室に戻り、ようやく就寝する。時刻にすれば、もうすぐ今日が明日になるところだった。
























 そして翌日。昨日の今日であま
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