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ブラック・ブレットー白き少女
一人の勇気と一人の願い
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アルデバラン
 ステージWのガストレアで、アルマジロとカメを掛け合わせたような姿をしている。
 ステージXのガストレア、ゾディアック・金牛宮
タウロス
の右腕的存在として猛威を振るう。
 ゾディアック・金牛宮
タウロス
はガストレアでは珍しく、集団を率いて行動し、現在序列1位のイニシエーターに撃破されるまで破壊の限りを尽くした。
 アルデバランは、バラニウム侵食液を使うことができ、バラニウムによる再生阻害が効かないと予測されているーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あ、アルデバランだって!?」

「金牛宮
タウロス
の野郎と一緒に殺られたんじゃなかったのかよ!」

「ここまで来たっていうのに…………」

「嫌だ嫌だ嫌だ! 死にたくない死にたくない死にたくない!」

 亡命キャンプの中にいる人達はほぼ全ての人達が混乱していた。目の焦点が合っていないままその場に座り込んでいるものもいた。

 しかしーー


「落ち着け! 斥候部隊の言う通りならアルデバランはガストレアの群れを率いている。だが、そのせいで移動速度自体は決して速いとは言えない! 今すぐ全ての荷物を捨て、最低限の水と保存食を持って東京エリアの方へ逃げろ!」


 そう皆に向かって一喝したのは浩一だった。

 絶望に満ちていた皆の顔にほんの少しだけ希望がさした。

「だ、だが、いくら遅いとは言ってもガストレアと我々人間の足では必ず追い付かれるぞ!」

 そう、その通りだ。

 このまま闇雲に東京エリア目指して走っても、必ずたどり着く前に全員ガストレアに殺られてしまう。

 最悪の場合、アリスはガストレアの中に紛れ込めば何とかなるかも知れないが、他の人間は全て死んだも同然の状況だった。

「ああ、確かにその通りだ」

「じゃ、じゃあどうやって…………」

 疑問を問いかけた彼は…………いや、この場に居る全ての者が浩一の次の言葉に驚愕した。

「だから…………俺がここに残って殿
しんがり
をやり、敵の群れを食い止める」

「「「「「なっ!?」」」」」

 そしてアリス自身もかなり驚いていた。

 それも当然だろう。何故ならそんなことをすれば、確実
・・
に浩一は死ぬからだ。

「な、なにいってんだあんたは!」

「そうじゃ! こんな所で死ぬつもりか!」

「浩一お兄ちゃんいっちゃやだよー!」

 周りの人間は口々に反対し始めた。

(浩一って本当に人望あるんだねぇ)

 亡命キャンプを襲って来たガストレアを倒していたのは、実は半分近くが浩一なのだ。

 浩一は昔、民警をやっていたという噂が立つくらいだ。

「大丈夫だ、俺はこ
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