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ブラック・ブレットー白き少女
更なる転生
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 痛い

 どこがとかじゃなくて全部いたい

 体が内側から張り裂けてくるような感じだ

 まだ…………終わらないのかな


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「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」

 やっと痛みがおさまってきた。

「なんだったんだよ、さっきの」

 ガストレアに噛み付かれたと思ったら、そこから何かが入り込んで来て…………

 あれっ? なんか違和感が?

「なんで喋れてるの?」

 そう、私は喋ることなど出来るはずがない赤ん坊だったはずだ。

 一体何故喋れるようになっているんだろう。

 そう思い、近くに乗り捨てられたままだった車に近づいて行き、バックミラーを使って自分を見てみると、

「えぇ!?」

 そこに映っていたのは『白髪
・・
』で『赤眼
・・
』で、そして『9本の尻尾
・・・・・
』がある五、六歳ぐらいの少女だった。

「ナ、ナニコレ」

 色々と動いてみるが、鏡に映った少女は私と寸分狂わず同じ動きを繰り返した。

「いや、いやいやいやいやいやいや! なんで尻尾がはえてるのさ!」

 因みに裸だったため、後ろを向いて確認してみると確かに直接、尻尾ははえていた。

「あっ! そう言えばさっきの運び屋のやつらがガストレアは獲物にガストレアウィルスを注入するって言ってたような…………」

 そこから加速度的に最悪な、そしておそらく真実であろう予想が浮かんでくる。





「私が…………ガストレアになった?」





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「いよっと!」

 私が足に力を込めて跳躍してみると軽く10メートルを越えた。

 無論そこから着地しても体はびくともしなかった。

「ははは…………本当にバケモノになっちゃったな」

 ガストレアになったという予想を考えた彼女は自分の体を調べていた。

 その結果わかったのは、99%自分がガストレアになってしまったということだった。

 近くにあった森で試しに木を殴りつけてみると、呆気なく腕が貫通し、遠くを見ようとすると、数キロ先の景色もハッキリと見え、何よりも時より鏡でーーバックミラーを取り外して持ってきたーー見た自分の眼は常に血のような赤色をしていた。

 しかし彼女は、特に何の絶望も悲壮感もまとわせていなかった。

 なぜなら、

「『最早、人間に未練などない』」

 彼女は、前世と今世
・・・・・
、二度にもわたって自分を捨てたられたからだった。

 しかし、人間を憎むでもなく、ただただ期待しない
・・・・・
。つまり、敵対には敵対を、友好には友好をとい
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