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ブラック・ブレットー白き少女

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 …………あれ?

 ここ…………何処? 

「きゃあぁぁぁ!!!」

「おい!『赤目』だぞ!」

「いやっ! 近づけないで! そんな穢らわしいもの!」

 …………?

 手術室?

 じゃあ、たった今私が産まれたのかな?

「どうしますか?」

「捨てて! そんなものいらない!」

「…………そうですか、わかりました」

 えっ? どういうこと?

 いらないってなにが?

 私が?

「このっ! 化け物め!」





 こうして私は生後10分で捨てられた




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 ガタッ ガタガタッ!



 私は今、車に乗せられて何処かへ連れていかれています。

 ここまで車で私のことを運んで来た人達の会話を聞いてるといくつかのことがわかった。

・この世界は『ガストレア』と呼ばれる生物に実質的に支配されていること

・人類は『モノリス』という物でガストレアから逃れている

・『ガストレア』は例外なく赤い眼をしていること

・『呪われた子供達』と呼ばれるガストレアウィルスの『保菌者
キャリア
』がいること

・『呪われた子供達』は産まれた時と、力を発揮した時に眼が赤くなること

・産まれた時、私の眼は赤かったこと

 こんな感じである。

「それにしてもあの人も酷いこと言いやがるな」

「ああ、川に流すでも、外周区に捨てるでもなく、モノリスの外に捨ててこいだなんてな」

 そう、私の親は私を安全なモノリスの加護がない『未踏査領域』に捨てろと言ったのだ。

「まあ、ガキんちょ。俺らもこんなことしなけりゃ飯も食っていけないような状態なんでな、恨まないでくれよ」

 …………逆になんで恨まれないと思ったんでしょう?



 キキーッ



 ブレーキの音、どうやら着いたようですね。

「よし! さっさと帰って報酬貰おうぜ!」

「だな! こんなことはさっさと忘れるに限るってもんだ!」

 ハッ?

 殺してやりたい…………!

 人を殺すような仕事を引き受けておいて、自分から忘れたいだと?

 …………本当に私は世界に嫌われているようですね。



 ドスン!



「お、おい! ガストレアが来たぞ!」

「なに!? さっさと逃げ……ぎゃぁぁぁ!!!」

「お、おい! くそっ! 誰か助けッ……ぐぁぁぁ!!!」

 …………ははは!

 初めて願いが叶いましたね!

 神様っているんだね!

 …………いや、そういや会ったことも合ったな。

「グルルルル」

 …………私も食
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