暁 〜小説投稿サイト〜
WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
PHASE4 不穏な影
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夏希と別れてバイクを走らせて15分
翔はドルーパーズから一番近くにある
アジトへと向かっていた
彼は街中を仕事で巡るため、
いざという時の隠れ場所や宿泊場所を確保するために
色々なところのアパートの一室やコンテナの中に
普通に生活できるような設備を整えていた
アジトへあと少しの路地へ入ったとき、
目の前に男が飛び出してきた
「うおっ!?」
急ブレーキをかけ、
バイクを止める
男は黙ったまま
こちらを向いていた
「おい!ふざけんな!
死にたいのか!」
だが、男は無視して話し始めた
「君が…ビジランテの霧島君だね?」
それを聞いて
翔は腰の拳銃を取り出して構えた
そのことを知っているということは
一般人ではない
「何の用だ」
「仕事の依頼だよ
ビジランテを探す理由なんて
それくらいしかいないだろう?」
「どうかな。仕事柄、怨みを買うこともあるんでね」
「まあまあ落ち着け
ちゃんとそれ相応の金も用意してある
話を聞いてくれ」
男は両手を見せて武器を持っていないことを示すが
翔は拳銃を降ろさなかった
彼からは異様な雰囲気を感じる
今まで人からは感じたことはないようなものだ
「…お前、何者だ?」
「私の名前はガイ
それしか教えられないな」
「そうか…とりあえず聞こう」
「ありがたい…
アーマードライダーの事は知っているな?
仕事内容は単純だ
彼らについて調べてくれ」
「…例えば?」
「彼らの戦闘スタイルや
その力の原理を調べてくれればいい
我々の組織はその情報が必要なのだ」
「なるほど…
で、お前の組織の目的は?」
「悪いがそれは言えない
君はただ金を受け取って任務を遂行すればいい」
ガイの話と雰囲気がどうにも気に入らない翔は
拳銃をしまい、
バイクへと乗り直した
「悪いが断らせてもらおう
お前が何者か、そして組織の目的もわからない
そんな怪しい依頼、聞けるもんか
そもそもら奴らはこの街のために
インベスとかいう怪物と戦ってるのがほとんどだ
彼らに迷惑かけたくはない
じゃ、そういうことだ」
反応も聞かずに
翔はバイクを発進させた
あっという間にガイの姿は見えなくなる
(本当に何者だ…あの男
ガイとか言ってたが…
ジョルディに調べてもらうか)
走り去る翔を見つめ、
ガイはほくそ笑む
「ふっ…
お前が断るのは想定済みだよ…
だがな…残念な事に、
お前は依頼を受けざるを得なくなる…
覚悟しろよ…」
そう言って
ガイは暗闇の中へと姿を消した
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