エピソード31 〜盗まれたデッキ 後編〜
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シリーズは惑星の力を得たモンスター。私の持つ『The splendid VENUS』然り、紫苑が召喚した『The tyrant NEPTUNE』然り強力無比な効果を持ったモンスター群だ。
そして、NEPTUNEの効果は生贄にしたモンスターの元々の攻撃力、守備力の数値分アップし、さらには生贄としたモンスター一体の名前と効果を奪い去る、というまさしく暴力のままに権力を振りかざす暴君そのものだ。
「NEPTUNEの攻撃力は生贄としたモンスターの攻撃力の合計……よって、5100となる。」
その攻撃力はパワーアップされたカオスソルジャーすら易々と上回る。
「バトル!NEPTUNEで攻撃!Sickle of ruin!」
「っ!?ぐぁぁぁぁぁぁ!」
大鎌による横薙ぎの一閃はカオスソルジャーが纏う鎧すらスッパリと斬り裂き、分断。、そして、その余波が神楽坂を襲い、残りライフを0にする。
◆◇◆
「……くっ、遊戯さんのデッキを使っても勝てないのか。やっぱり、俺には才能なんて……。」
悔しそうに地に手をつき、気持ちを吐露する神楽坂。
「はぁ……なんでそうなる。」
見上げると、呆れた表情をしこちらを伺う紫苑の姿があった。
「なぜって……。俺はあのキングオブデュエリスト、武藤 遊戯さんのデッキを使っても負けたんだぞ。」
「だから?」
「えっ?」
それがどうした?と言わんばかりの表情で見下ろしてくる。
「むしろ、他人のデッキを使ってよくあれだけやれたと思ったよ。お前……神楽坂がコピーデッキ使いだったとしてもね。」
そこまで言うと、バツの悪そうな顔をして、「なんか上から目線になっちゃっうけど。」と断りを入れた後に言葉を続ける。
「デッキって作った人の個性みたいなものだろ。同じようなテーマでデッキを組んだとしても構成は微妙に変わってくる。
他人がそれをいくら使え熟て、100%力を引き出せたとしても、120%の力は引き出せない。」
その言葉を聞き、下を向いて俯いてしまう神楽坂。
「……薄々気付いてはいたんだ。いくら完璧に模倣したところで勝てないんじゃないかって。
だから、自分で組もうとしても上手くいかないんだ!」
「だから? 一人でできないなら、手伝ってもらえよ。仲間の為に頭下げて頼んでくれるやつがいるんだからさ。」
「あぁ、もちろんだとも。」
いつの間にか三沢達はこちらへと来ていた。
「あ、三沢居たのか。」
「結構前から居たんだがな!?
ま、まぁそこは置いといて……。
神楽坂、見事なプレイングだったぞ。あそこまで遊戯さんのデッキを使えこなせる人は本人を除いてお前くらいだと思う。それだけ、お前には実力があるんだ。他
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