エピソード31 〜盗まれたデッキ 後編〜
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その黒い天使が象徴するのは、『欲望』。
ディザイアは特殊召喚ができない代わりに、天使族一体で生贄召喚が行えるモンスターだが、今回は『冥界の宝札』のドロー効果を発動させる為にわざわざ二体を生贄にしたらしい、
『堕天使ディザイア』
☆10 ATK3000
「また最上級モンスター……。だが、そのモンスターじゃ、マグネット・バルキリオンは倒せない!」
「それは、どうかな。」
「なにっ!?」
紫苑の強げな発言に訝しげな視線を送る神楽坂。
「ディザイアの効果発動!攻撃力を1000ポイント下げる事により、相手モンスター一体を墓地に送る!」
ディザイアから放たれた闇があっという間にマグネット・バルキリオンを覆い包み、消滅させる。あまりの呆気なさに神楽坂君は目を大きく見開き驚いてしまっている。
「さて、バトルだ。ディザイアでクィーンズ・ナイトを攻撃!」
「くぅ……」
ディザイアの攻撃によって、神楽坂君のライフを2800まで削る。ダメージ量は微々たるものだが、残りライフ3000をきったということは、最上級モンスターの直接攻撃を受けたら、即ゲームオーバーだ。気が抜けない。
「カードを二枚伏せ、ターンエンド。」
「俺のターン、ドロー!『ブラックホール』発動!」
「『魔宮の賄賂』発動!『ブラックホール』を無効にする!」
「ちっ……効果で一枚ドローす……るっ!?」
商人の格好をしたゴブリンが現れ、神楽坂くんの『ブラックホール』をひったくり代わりにカードを一枚渡す。
手札へと加わった直後、身の毛もよだつ咆哮が響き渡る。
……まさか?
「現れよ、冥界をすべし龍王よ!『冥界龍 ヴァンダルギオン』!!」
出てきたのは、強大なドラゴンーーヴァンダルギオン。召喚条件がカウンター罠で相手のカードを無効にする事と変わっているが効果は強力。
「相手の魔法カードの効果を無効にしたことによって、1500のダメージを与える!冥王咆哮!」
「っ!?ぐわぁぁぁぁぁ!」
ヴァンダルギオンの攻撃が直撃し、神楽坂くんのライフを1300、と半分以上減らす。
紫苑除きいきなり現れた悪魔のごときモンスターに驚き、翔くんにいたってはビクビクと震えている。
そりゃそうだろう。パーミッションされたと思ったら、最上級モンスターが出張してきてしかも強力な効果持ちとか笑えない。もっとも今の神楽坂くんはまだ諦めてない様子だが。
「俺は『天使の施し』を発動!カードを3枚ドローし、二枚捨てる。」
ここでドローカードか。まさかさっきのドローで引いた?
神楽坂くんはドローした三枚のうち一枚を見ると驚愕とも、歓喜とも取れる表情を露わにする。
「いくぞ、俺
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