暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
燃える銀氷
30弾 ホームズ家の性教育
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ンチで、窮地を脱するための仕方の無いことであってですね。言うなれば戦術的・戦略的なキスであり、むしろハニー・トラップとかそういう感じの……いや、なんか違うな。医療行為、人工呼吸的な意味合いの方が近いのでないだろうか。やっぱどっちも違う気がする。

 赤い顔で固まったまま視線だけ合わせる俺達の様子から何かを感じ取ったのか、白雪の目からどんどんハイライトが消えていく。あ、やばい。これはやばい。

「し……た……の……ね……?」

 お茶の間のチビっ子に見せたら泣き出しそうな顔をしてますよ白雪さん!怖い!口から僅かに漏れ聞こえる乾いた笑い声がマジで怖い!かなりホラーだってこれ!

「そ、そ――――そういうことは、したけど!」

 隣にいるアリアは石化から回復し、何故かこの状況のSAN値消費度を加速させていく。ああ、この石化がアストロンだったら良かったのに。これから襲い掛かってくるであろう痛苦は想像するだけで心がメガンテだよ。

「で、ででででででも!大丈夫!」

 寄せて上げる(プッシュアップ・ブランジ)ブラを着用しても寄りも上がりもしないうっすい胸を張りながら、アリアが何事かを言っている。大丈夫?何が?恐怖でついにおかしくなったか?斜め四十五度の角度で殴ったら治るかな?ダメだったら文に頼もう。

「昨日分かったんだけど、こ、ここここここ――――」

 ――――こ?



「 子 供 は で き て な か っ た か ら ! 」



 アリアの一言で、場が静まり返る。

 こども?コドモ?KODOMO?――――子供?

 なんで、子供?

 アリアはいつもより三割り増しくらい顔を赤くしつつも腕を組んで仁王立ちのまま『どうよ!』とでも言いた気なドヤ顔をしている。

 ひゅう。

 白雪の体から、白雪っぽい姿をした半透明の何かが出て行った。その顔は半透明なのにはっきりと青かった。合掌。

「って、んなことしてる場合じゃない!」

 俺はぽてん、と座ったまま真後ろに倒れた白雪を抱き起こし、がくがく揺さぶる。だがダメだ。へんじがない、ただのしかばねのようだ。

「おいアリア!お前――――なんで子供なんだよッ!」

「な、なんでって!あんたあんなことした割りに平気そうな顔をしてると思ったら知らないの!?あたしは人知れず結構悩んだのに!」

「何に悩んだんだよ!言ってみろ!」

「だ、だってキスしたら子供が出来るって、小さい頃にお父様が――――」

 ホームズ三世のバッカヤロー!

 娘の性教育くらいきちんとしておけよ!使用人たちは何をしてるんだ!貴族なんてアホばっかだ!

「キス程度で子供なんざ出来るわけねーだろ!んなことで出来てたら全国のカップルの大半が子持ち
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