暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
90話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(前編)
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ヴァイスが「あらら…」と可愛そうなものを見る目で士を見ていた。
その時士はトリスを取り出しながらそう言った。何をする気だ? とその場にいる全員が思う。
〈 ATACK RIDE・DRESS UP 〉
そしてつかさはライドブッカーからカードを取り出し、トリスに装填する。
すると士の横に、ミッドでもベルカでもない独自の魔法陣が展開され、士を通過する。通過しきったそこには、先程までずぶ濡れの服ではなく六課の制服を着ていた士が立っていた。
「どう? 今の魔法」
一瞬にして服が変わる。元がバリアジャケットならわかるが、普通の布でできた服が消え、別の服を着る。当然ながらそんな魔法はミッドにもベルカにもない。
口をあんぐりと開けて驚く一同に、士は笑いながらそう言って中に入る扉の方へ歩いていく。
「あぁ、そうだ。なのはとティアナの居場所、わかるか?」
途中で思い出した事を、振り返りながらその場にいる全員に尋ねる。最初に動いたのはフェイト、ハッとようやく正気に戻り、二人のいる場所を伝える。おそらく海岸、訓練スペースの方だろうと。
ふぅん、なるほど。海風に当たりながらか、悪くない。そう呟くとそのまま屋上から去っていった。
「今更ながら思うけどよ、あいつの魔法ってホント何でもありだよな」
ヴィータの言葉に、彼を長く知る三人は茫然となりながらも頷いた。
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