暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
90話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(前編)
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むゴウラムが。怪人もどき≠ヘゴウラムから離れようともがくが、力の入り難い体勢の所為かうまく抜け出せない。
 そうでなくても、ゴウラムの角の力は生半可じゃない。たとえ体勢が違えど彼女ではこの拘束は振りほどけないであろう。

 そんな彼女に向かい飛ぶ士は、ライドブッカー・ソードモードとファイズエッジを腕をクロスさせるようにして構えた。


「せぇりゃああぁぁぁぁッ!」
「ギャアアアァァァァァ!」


 士の雄叫びと共に二振りの剣は振るわれ、鳥怪人もどき≠フ胴体にバツ印を刻まれ切り裂かれた怪人もどき≠フ体からは火花が散る。
 ゴウラムは火花散る鳥怪人もどき≠空中に放り出し、すぐにその場を離れる。そして鳥怪人もどき≠フ悲鳴が消えると共に、一つの花火が花開いた。


「うしッ、任務完了(ミッションコンプリート)!」


 その爆発を見て、落下中の士はガッツポーズを決める。しかし厳しい条件の中で、なんとか勝てた。
 自分はほぼ生身、空を飛べる見方がいるとはいえ、相手も自由に飛べるのが二体……いや、ガジェットも含めれば向こうに分があった戦いとも言えるものだった。

 まぁ、負けるつもりは毛頭なかったが。と思う士であったが、ふと自分の置かれた状況に気づく。
 あれ、俺今…落下中=H 


「ゴウラムゥゥゥッ!」


 そう叫ぶが、もう遅い。士の体は水飛沫を上げて、海水にどっぷり浸かってしまった。
 すぐにゴウラムがやってきて拾い上げてくれたとはいえ、頭や体は勿論服装もずぶ濡れで、体の疲労と相まって非常に重く感じた。


「カッコ悪ぃな畜生……ぶえっくしょんッ!」


 そう言って鼻を啜りながら、士はゴウラムに連れられてシグナム達が待つヘリへと戻っていった。
























 一仕事終えた士を迎え入れ、ヘリは六課へと帰ってきた。
 ヘリが降り立ち、屋上に足を乗せる士達三人。一緒に操縦士であるヴァイスも降りてくる。

 屋上にはヘリから降りた四人の他に、はやてとフェイトがいた。どうやら、なのはの話は終わっているらしい。
 士の下へ走ってくる二人。その手には大きめのタオルが。勿論、ずぶ濡れになった士に渡す為だ。

 因みに、帰ってきた士を見て、ヴィータは笑い転げた。カッコよく決めておきながら、帰ってきた時の姿はずぶ濡れ。その格好が意外にツボに入ったらしい。シグナムも大笑いはしなかったものの、手で口元を抑えていた。


「もういい、着替える」


 それを士の後ろで尚も引きずる二人。ヴィータは我慢しようとして口と腹を抑えている。シグナムの方は逆にニヤニヤとしている口を隠そうともしない。その後ろでは
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