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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
90話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(前編)
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 そこでゴウラムは瞬間的に最大速度まで加速、その勢いを利用して士は飛び出す。その勢いはバジンと怪人もどき≠フいる高度を優に超えた。

 しかし士も今はただの人間、重力に逆らう事は出来ない。勢いはバジン達から50メートル程離れるとなくなり、重力に従って落下を始める。


「いくぞ、バジン!」
〈 ATACK RIDE ―――〉


 士のその声にバイザーを赤く光らせて反応する。バジンは蝙蝠怪人もどき≠フ腕を掴むと、もう片方の手で拳を作り、連打を食らわせる。
 これにはたまらず怪人もどき≠燠Xり声を上げる。なんとか抜け出そうとするが、その意思をファイズ・ブラスターすら超えるパンチ力が削いでいく。

 そして最後にはバジンの拳が顎を捉え、怪人もどき≠ヘ吹き飛ばされる。その飛んでいく方向には勿論、先程飛んできた士がいる。


〈――― SLASH ! 〉
「だぁりゃああぁぁぁッ!」


 士はライドブッカーを剣へと変えると、空中で回転を始めた。次第にその回転は速度を上げていき、吹き飛ばされた蝙蝠怪人もどき≠ノ迫る。
 落下する士と上昇する怪人もどき=A二つの生命(いのち)が距離を縮めていき、遂に衝突する。

 ガードすることすらままならない怪人もどき≠ニ、回転とカードの力で攻撃力を上げる士。結果は当然―――士の剣が蝙蝠怪人もどき≠切り裂いた。
 野太い唸り声を上げる怪人もどき≠セが、それは次第に悲鳴へと変わり、爆散する。

 それを少し離れた場所から見ていた鳥怪人もどき≠ヘ、同族を殺された怒りを胸に秘め、自らの爪で士を引き裂いてやろうと上昇する。
 しかしそんな彼女を下から突き上げる何かが。それは先程士を打ち上げたゴウラムだった。

 先程は鳥怪人もどき≠ノスピード負けを許したが、それは士を抱えた状態で飛行していた為。彼の本来のスピードは、怪人もどき≠ネどには劣りはしないのだ。
 まして鳥怪人もどき≠ヘ今は上昇している最中だ。落下の勢いを利用していた先程とは、その速度は段違いに遅く、ゴウラムが追いつけない道理はなかった。

 一方蝙蝠怪人もどき≠倒した士は、オートバジンの組まれた両手の平に着地する。そしてバジンの左ハンドルを掴み魔力を供給、少ししてからそれを引き抜く。
 すると左ハンドルの先から紅く光る刀身が現れ、左ハンドルはファイズエッジ≠ニなり士はそれを一振りする。


「ゴウラム、バジン!」


 士が二体の名前を呼ぶと、それぞれが反応を示す。
 バジンの手の平の上に乗る士はそこから飛び降り、バジンは落ちる主人(つかさ)の腕を掴む。そしてジャイアントスイングの要領で下に投げ飛ばした。

 士が飛ばされたその先には、鳥怪人もどき≠フ脇下から角で挟
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