暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
90話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(前編)
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べない士に、サポートはゴウラムとオートバジンの二体。対して敵は空を自由に、しかも速く飛び回れる二体。
内一体はかなりのスピードの持ち主。もう一体は能力の方はわからないまま。
状況としては、士にとって悪い方向に傾いている。所謂ピンチだ。
だが、士はその状況を分かった上で、笑みを浮かべる。
『まだただのピンチ≠セろ? なら問題ない、なんとかなる』
「なッ…!?」
何とも気楽な回答が士の口から出てきて、ヴィータは絶句する。『なんとかなる』?そんなのマジで言ってるのか? 明らかに今のままじゃ……
『シグナム、お前も手ぇ出すなよ?』
「………」
念の為シグナムにも忠告する士。対してシグナムは沈黙で返した。
本音を言えば、自分が出たいぐらい状況は悪い。だが彼は任せろと言った。なんとかなると言った。だから信じる。
何度も手合せして、その度に敗北の苦汁を味わっている彼女は、それなりに彼の実力を理解し信頼している。しかし今は負けそうな彼を心配している、と同時に自分に勝てるのだからそんな機械に負けて欲しくないと思っている。
そんな色んな感情がシグナムの中では渦巻いていた。本当に任せていいのか、救援に向かうか。はやてに通信ぐらいしても―――
『はやてにリミッターの事、言わないでくれよ? それはそれで面倒だ』
「―――っ!」
なんと、読まれていた。通話越しだというのに、何故わかったのだろうか。
『今俺は、非常にむしゃくしゃしてんだ。何かに当たらないと、腹の虫が収まらねぇんだよ』
今度はこちらの考えには答えず、一方的にそう言った。確かに、彼の声色は普段のそれよりも、怒っている時のそれに近い気がする。だったら何に対して、そんなにイラついている?
『―――頼むぜ』
そして彼はそれだけ言って、これまた一方的に通信を切った。
シグナム達との通信を切った士は、今度はなのはに直接通信を繋いだ。
『あー、聞こえてますか〜?』
いきなり聞こえてきた声に、その場にいた七人はわずかに驚いた。戦闘中に何をしてるのか、目の前には敵がいるんですよ!?
『取りあえず確認を。なのは、ちゃんと話したか?』
「う、うん…」
『本当だろうな、フェイト』
「うん、本当」
それを聞いた士は、うしっと言って自身に気合を入れる。
『そいじゃ、速攻で終わらせるから待ってろ。覚えてると思うがお前は勿論、ティアナにも後でお説教だからな』
「「え…!?」」
士はそう言い残し、ブツリと通信を切った。あれ、確か説教じゃなくて『ありがたい言葉』じゃ……
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