暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
90話:門寺士≠フ貴重な戦闘シーン(前編)
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三機に命中し、ガジェットは爆発した。
だが最後の一機は破壊を免れ、爆炎の中から飛び出してきた。しかし、それは彼もわかっている事。すぐに飛び出し、今度は拳を振るった。
拳をもろに受けたガジェットはその場で粉砕し、爆発。彼は爆炎の中から飛び出し、同じく飛んでいるゴウラムと士の側にやってきた
この時、彼が拳を振るう姿を見た士が「まさに鉄拳制裁だな…」と思ったのは、彼には内緒である。
「よくやった、バジン。流石だ」
そんな考えを隅に追いやり、労いの言葉と共にサムズアップを送る士。オートバジンもそれに答えるように士に向けてサムズアップを返した。
さぁ、残りは二つ。四機編隊と十二機編隊。十二機の方はバジンに任せ、士はゴウラムと共に四機編隊の上空へ移動する。
それじゃ、と落下する覚悟を決めた瞬間、
『士さん、そちらに高速で向かってくる未確認反応があります!』
「未確認? まさか……電車ん時と反応は?」
『同じ…ではないですが、かなり似ています!』
ならほぼ確定だな、怪人もどきだ。
士はそう判断し、周りを見渡す。それらしい姿は周囲にはなく、取りあえず下方にガジェットを捉えたので、ゴウラムに合図を送る。
「んじゃ、行く―――」
〈後方から反応あり、早いです〉
「―――ブッ!」
警告するトリス、いつもの彼なら「何ィ!?」とでも言って振り向こうとするが、それすらする間もなく背中から強い衝撃が体に走る。
しかもその衝撃でゴウラムを掴んでいた手は離れてしまい、士の体はそのまま宙に浮かび、頭を下にして落下を始める。その口元には赤い筋が流れていた。
「ぐっ…くそが…!」
士はそう言いながら口元に流れた血を拭い、悪態をつく。流石の彼も生身のままでは空中で身動きを取ることもできず、わずかな力と空気抵抗を利用して背中を下にする。
その視界の先には既に生き物の姿はなく、あるのは美しいミッドの夜空と輝く星々のみ。あぁ、何時見てもこの空は地球のそれとあまり変わらず美しいな、写真撮りたいぐらい……
「―――ゴガッ!?」
ちょっとばかしの現実逃避をしていると、突如背中に衝撃。海にぶつかった訳じゃなさそうだ、理由としては落ちる時それなりに高度があった事と水飛沫が飛んでいない事。そしてなんというか…二本の棒で受け止められた感じがしたからだ。
「…ゴウラム、今それはダメ……マジで痛いから…」
衝撃の正体はゴウラム、彼(?)が士を角の部分で受け止めたからだ。しかし、先程背中に強い衝撃を受けた後だったからか、かえってかなりの苦痛になってしまった。
ゴウラムはその痛みに表情を歪める士に「Sorry, sir」と謝罪した。それを聞い
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