暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
057―Ex. ちょっとした閑話集
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よ。……後、周りの冷たい視線や嫉妬と殺気に染められた視線に耐えられるだけの精神力も必要だったね」

「……その多少≠ェ中々怖いな」

「サイトはどっかのワンサマとかみたいな朴念仁とは違うから大丈夫だよ。……それに、少なくともボクはサイトが生まれたのが、このハルケギニア──【ゼロの使い魔】な世界じゃなくてもハーレムは許容していたよ」

「……そんなもんかね?」

「そんなもんだよ。サイトにはハーレムでも良いから側に置いて欲しい…そう思わせる何かが有るんだよ。……まぁ、サイトが≪赤龍帝≫──というよりはドラゴンを宿しているというのも関係していると思うんだけどね」

ユーノはクエスチョンマークを頭上で踊らせている俺を察したのかそう宣って、後はどちらかともなく眠りに落ちて往くのだった。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

<本名>

SIDE □□□□□□□□□□□

私には妹が居る。風に吹かれればフワリと浮くような髪質で、セミロングの金髪が似合う自慢の妹だ。……種∴痰「の姉──汚ならしい貴族の血が流れている私をエリィお姉ちゃん≠ニ、無邪気に慕ってくれている。……両親からのよそよそしい態度と、その眩い程の妹からの視線に耐えきれなくなって──今になって思うが、私の勝手なコンプレックスで、実家を出たのは今では良い思い出か。

……【白銀の月夜亭】で私は二度も、人生を変える様な出会いを経験している。……一度目はバレッタ≠ニ名乗った老年≠フ女性で、二度目はサイト・ヒラガ≠ニ名乗った、幾つか年下だろう男性だった。

「本当、バレッタさんには世話になったよ」

私は着の身着のまま──と、多少の持ち合わせでトリスタニアに来て、その持ち合わせも底に着こうかという時にバレッタさんと出会った。バレッタさんは【バレッタ薬剤店】を独りで切り盛りしていて、私こ身の上話を聞いたら下宿みたいな風体で雇ってくれた。

……【バレッタ薬剤店】は貴族を相手に開いている訳では無く──利潤を追い求めていると云う訳では無く…平民相手の商売であまり繁盛していなかったからか、給金は余り出なかったが、バレッタさんからは孫の様に可愛がって貰えたのでそれはそれで楽しかった。

閑話休題。

程無くして、やがてバレッタさん御老体故に逝去してしまい、バレッタさんから【バレッタ薬剤店】と名≠継いだ私は独りになった。……1人になって考えているとその昔──バレッタさんと出会う前の事をポツポツと思い出してしまっていた。

「確かサイトに会ったのもちょうどそのだったね」

そしてルーチンワークな──灰色の日々を送っていると、年下であろう赤い¥ュ年に出会った。……別に赤い≠ニは云っても、髪
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