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ハイスクールV×D ライド28
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だった場所へと向く。其処には巨大な光の槍が突き刺さっていた。

「あ、あんな奴に勝てるのかよ?」

『いざとなったらお前の体の大半をドラゴンにしてでも打ち倒してやるさ。倒せないでも、一時間くらい動けないぐらいには出来るだろう』

「……そう言うレベルって事か?」

 そう言うレベルである。

 一誠が何処までドラゴンになる事でコカビエルを一時間くらい動けなく出来るかは疑問だが、何気に惑星クレイの神聖国家ユナイテッドサンクチェアリでは人からドラゴンへの転生は守護竜が齎した奇跡に近い……簡単にドラゴンに生まれ変わられては立場が無いと思う。

 まあ、未だに禁手(バランス・ブレイカー)に至ってない一誠だが、自分の肉体の一部を代償に一時的に至る事が出来るそうだ。ライザーとの戦いでは片腕を代償に一時的に禁手へと至ったそうだ。

「さあ、地獄から連れてきた俺のペットと遊んで貰おうかな?」

 コカビエルが指を鳴らすと闇世の中から地響きを慣らしながら、巨大な何かが近付いてくる。
 血の如き真紅の双眸、ギラつく牙、そして、凶悪な形相の三つの首を持った犬……それも二体。

「ケルベロス!? 本来は地獄……冥界へ続く門に棲む地獄の番犬……。こんなものを人間界に持ち込むなんて!?」

「や、やばそうっすね……」

 驚愕の表情を浮べるリアスと本格的にヒビっている一誠。

「やるしかないわ! 消し飛ばすわよ、皆!」

「「「「はい!」」」」

「一体はオレ達で仕留める。後衛は任せた!」

「任せて、絶対に外さないから」

 全員が対峙する地獄の番犬の相手に意識を向ける。凶暴な相手だが、まだまだ控えているコカビエルはそれをペットと言いきれる相手だ。








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