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ンのようなオアシス都市にしろ驢馬車が主で、自動車など走っていなかったと聞いています】

途中、カシュガルから道をそれる形で、高原の町タシュクルガンまで足をのばします。もし出来るなら、国境をなす紅其拉甫峠を越えて、懐しきパキスタン領ギルギット・フンザにも入りたい。【以前、フンザの渓谷に遊んだついで、国際バスでカシュガル方面へ抜けたいと願ったのでしたが、あいにく標高4500メートルに吹雪く紅其拉甫峠は不通と言われちゃいました】

このような順路をもって、一応 “60日” としました。ただ、治療の関係で帰国を余儀なくされれば、そこで中断し、治療を終えたら再び渡航、といった局面はじゅうぶん考えられます。三ヶ月、四ヶ月、半年と延びる可能性すらあるでしょう。その期間をも含めて保障させてもらうつもりでいます。母ともこれは話し合って決着済みの項目です。

片野さん。無謀な、めちゃくちゃな計画と思われるでしょうか ^^  人が聞いたら、どうして今更とんでもない遠征を企てるのだと。

なればこそ専門家が持っているに違いないプロフェッショナルな智慧をお借り申したく 、、、おのれ一人の発想では荒唐無稽なトラベル夢譚に終始しまいとも限らぬ心配が生じる、故に、障害者への相談支援をして来られた専門員殿の助力が要るのでありまする。【本当、すいません。忙しいでしょうに 。。。】

さように残念な五体でシルクロード???でござりまするな?

如何にも。とは言え、ヒト様に分かってもらう道理でありませぬ。

本当ならば死ぬ自動車転落を、それでも死なないで、下半身痲痺になりながらも助け生かされた意味は、父が見た西域を見る為だったのに違いない。日がすぎるにつれ月がたつにしたがい、こう思うことが、こう思うことのみが、私にとって当たり前となりました。合理性がないだけに、自身で考えてもおかしくはあります。何故こんなに信じこめるのかと。タクラマカンの沙場に客死するさえいいと覚悟しています b(^^)

恐らく、命をかける旅でもあります。クオリティー・オブ・トラベルは一から十まで介護士の良し悪しで決まるでしょうから、あらかじめ注文をつけて、相談支援専門員殿には注文の範囲で相談に乗っていただいたら早いと思考したことでした:

片野殿へ注文のひとつ目。付き添いの介護士を一名にして欲しい。三人旅だと二対一の党派を生みやすく、余計な神経を使わされるのは面白くない。

片野殿へ注文のふたつ目。介護士が会話程度の英語は出来る事。これは必要条件です。【中国語がしゃべれるのならこの限りにあらず。】切符の手配から受けとり、ホテルの予約といった諸々を、車椅子の私がするわけにはゆかない。また、新疆滞在中ビザを更新せねばならなくなる。公安へ出頭したり申請書類を書いたりと、介護士が能動的に活躍
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