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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico16弱きより強き
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「カートリッジとは違う別の魔力上昇機構を手にしてる、ってことかぁ〜」
わたしは腕を組んで唸る。もし本当にそう言うのがあるならお目に掛かってみたい。
†††Sideアリシア⇒フェイト†††
今日も管理局の仕事が休みな私と、姉のアリシア、それに親友のなのはとアリサとすずかは、ミッドチルダは北部・ベルカ自治区、ザンクト=オルフェンへとやって来た。ここに来るのは結構久しぶり。
「はやてちゃん達も来られると良かったんだけどね」
「お仕事だからしょうがないよね」
シャルとはやて達八神家は全員お仕事で、一緒できなかった。だから今日はシャル達抜きだ。そしてここを訪れた理由は、ある友達に逢うため。私にとって最初は敵対関係だったけど、今ではとっても大切な友達・・・
「「やっほ〜〜〜!」」
「セレネちゃん!」
「エオス!」
すずかとアリサが、こっちに駆け寄って来たセレネとエオスと大手を振り合う。やっぱり“フレイムアイズ”と“スノーホワイト”の原型――“クレイオスソウル”の新旧マスターとしての特別な絆なのかな。とりあえず私たちも「久しぶり!」って手を振る。
それから2人お勧めの喫茶店に入って、一番奥の席に着く。そしてここに来た理由について話し始める。2人のデバイスの秘密。今回こうして会うための約束をする時、2人のデバイスについて訊いてみた。その際にアリシアが自分の抱えてる悩みを伝えたら、直接会って話すって約束してくれた。
「――それでさ。セレネとエオスのデバイスって何か特別な機構とか備えてるの? 直接会えないと話せないってことは、かなり機密の高いやつだったり?」
アリシアがテーブルに乗り出し気味に訊くと、「まあね。私用でとある遺跡から発掘した特別な鉱石なんだよ」そう答えたセレネが耳を隠す髪を掻き上げると、両耳には三日月型のイヤリングが1組。
「初めて触れた人の魔力を記憶する鉱石でね。その人がその鉱石に魔力を流すと何倍にして返還してくれるっていう力を持ってるの」
エオスも同様に髪を掻き上げると、両耳には太陽型のイヤリングが1組あった。アレが2人のデバイスの待機形態なんだ。
「「とりあえず、どんな物か見せるよ」」
「アレジアンス、ヴァリアンス。セットアップ」
「グロリアス、グラヴィタス。セットアップ」
セレネとエオスがデバイスの名前を告げると、計4つのイヤリングが黒い拳銃型デバイスになって、ゴトッとテーブルの上に置かれた。カートリッジ5発を装填するシリンダーを有するデバイス。全部が真黒だからすぐに目が行く。シリンダー下――フレームとグリップの間に埋め込まれてる丸い宝石に。
「コレがその特殊な鉱石・・・?」
「「綺麗?」」
「うん?」
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