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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico16弱きより強き
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ける呪われた装備品みたいね」

「自分と他者の能力を入れ替えることの出来る1組の指環」

「それはどんな呪いがあるん?」

「・・・性別が変わる。女性が付けたら男性に、っていう風に。しかも一度付けたら最低1年は外させない」

「こう言ったら失礼かもだけど、碌な物が無いね・・・」

「呪われる系の装備品ばっかなわけないよね?」

「もちろんだよ。でも、まともな物は装備できるだけのレベルにアリシアが達していないし、そういうの度外視した物はロストロギアとか質量兵器とかに分類されそうで」

というわけだった。結局、「俺の持ち物じゃダメだな〜。現在のアリシアに合いそうな物は無い」頼みのルシルでもダメだった。やっぱ楽しちゃダメなんだね。この話題はもう切り上げて、みんなで楽しくお喋り。2週間後の土曜日に近所でやる夏祭りに行こうとか、夏休みはみんなで海に遊びに行こうとか。スケジュール組み立てだけであっという間に時間は過ぎて・・・

「それじゃ、また明日♪」

「気を付けて帰んのよ」

迎えに来た車に乗って先に帰るアリサとすずかを見送った後、わたし達も自分の家に向かう。その道中、「そう言えば、セレネとエオスのデバイスは妙だったよね」シャルがポツリと漏らした。

「あー、確かに変な魔力の流れを感じたなぁ〜」

はやてがシャルに同意する。セレネとエオスが通ってるっていう魔法学院を見学した時、魔法戦をやったって聞いたけど。その時に見たんだね、2人のデバイス。

「2人のデバイスってどんなのだったの?」

「やっぱり杖とかそういうの?」

「銃だったよ。カートリッジシステム搭載のストレージデバイス」

「かなりゴツいやつやったなぁ。全部が黒で、カッコええ拳銃やったよ」

「リボルバーのS&W M500をモデルとしていたな。銃身は21cmちょいで――」

なんか語り始めたルシルは放置。やっぱり男の子だなぁ。銃が好きとか。それはともかくとして、カートリッジかぁ。一時的だけど爆発的な魔力を上昇させることが出来る機構。でもアレってそれなりの魔力を持ってないとダメだし、魔力運用技術も並以上を持ってないとダメ。つまり、わたしじゃダメ、扱えきれないってわけで・・・。あぅ〜、ホントにダメダメだよぉ〜(泣)

「でもそれの何が妙なの?」

「ルール上、カートリッジは使用禁止だったんだけどさ。セレネとエオスが魔法を使う時、妙に魔力が上昇したんだよね。あれはたぶん・・・別のドーピングをしてる」

「「ドーピング・・・?」」

なのはの質問にシャルがそう答えて、わたしとフェイトは小首を傾げた。そしてルシルは「2人のランクはDランクらしいんだが、普通にそれ以上の魔力でシャルを翻弄してくれたしな」ってセレネとエオスを褒めた。
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