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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico16弱きより強き
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しあの時、クロノが居なかったら? そう思うと本当に怖かった。そして昨日を含めたルシルと何度もやった模擬戦。常に一緒に戦えなくたっていい。だけど緊急時、フェイトとアルフが危ない事態に陥った時くらいは戦える強さを持ってたい。

「――だから、わたしも力が欲しい。一時的な戦闘能力でもいいから・・・」

わたしの思いを伝える。みんなは黙って、真剣に考えてくれた。でもやっぱり「すまない。俺には案が無い」ルシルを発端に、みんなが「ごめんなさい」って謝ってくれた。わたしも「ごめんなさい。無理を言って」って謝った。そんな簡単に強くなれるんなら誰も苦労しないよね。

「さっ。話はこれまでにして! 今日はどうする? どっか遊びに行く?」

暗く重い空気を払拭するために明るく振る舞う。今日はとりあえず、「翠屋でケーキいっぱい食べながらお喋り?」いくつか候補が上がって(模擬戦って候補はすぐ却下)、多数決で喫茶店・翠屋の売り上げに貢献しようってことになった。

「いらっしゃ――おっ♪ おかえり、なのは、お友達のみんなも」

翠屋に到着すると、なのはのお父さんで翠屋のオーナー、士郎さんが迎えてくれた。みんなで「こんにちはー♪」挨拶返し。さぁ、どこに座ろうかってところで店の中には他のお客さんがたくさん居ることが判って、わたし達はお店の外のテラス席へ移動。ウエイトレスのお姉さん(なのはのお姉さんじゃなくてアルバイトの)に注文。あとは、注文したケーキとかが来るのをお喋りしながら待つだけ。

「なぁ、ルシル君。さっきから難しい顔してるけど、どうしたん?」

ルシルの方を見ると、はやての言うように眉間にしわが出来てた。アリサが「今さら女子の中に男子1人だから、とか言わないわよね」からかい混じりに笑う。外見は女の子なルシル。着ているのは男子の制服。他の人が見れば男装女子。

「違う。アリシアの事だ。あんなに真剣に悩みんでいるんだ。やっぱりちょっとやそっとで諦めるわけにはいかないだろ」

みんなが「おお!」って拍手。本気で嬉しいこと言ってくれたんだけど。到着したケーキを食べながら、これまで複製されて溜まった魔法の道具の中から管理局法に引っかからないで、なおかつわたしでも扱える物が無いか検索してるってルシルは教えてくれた。お礼に、「ルシル。あ〜ん、して」わたしが頼んだケーキをあげた。嫌がるルシル(ごり押しで食べさせた♪)と、嫉妬するシャルとはやてが面白い。

「ルシル君、ルシル君。たとえばどんな物があるの?」

「たとえば? う〜ん・・・、使えば魔力ランクSSほどまでの力を得られる代わりに、効果が切れたら向こう5年、頭がパーになる薬草」

「こわっ」

「装備すれば圧倒的な力を得られる代わりに、寿命が削られていく首飾り」

「RPGとかで見か
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