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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico16弱きより強き
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、床スレスレにまで体を前に傾けてから、ルシルに向かって一足飛び。
「上に跳べば対空迎撃の的になる。が・・・」
「スレスレもやべぇよな。つうか、ルシルの魔法のバラエティが富み過ぎてんだよな」
「苦手な距離が無いのが強みなのよね、ルシル君」
「器用貧乏でもないし、本当に強い」
炎の壁が無くなってルシルの姿が丸見え。フェイトとアルフは片方が近接、片方が射撃のコンビネーションでルシルを追い詰める。近接することで射砲撃の発射を潰して、射撃でルシルの迎撃を潰す。とここで、「ツヴィリンゲン・シュベーアトやな・・・!」ルシルが“エヴェストルム”を双剣形態にした。ルシルの本気だ。
「フェイトちゃんは、ブレイズフォームに換装だね」
機動力を削ぐ代わりに防御力と攻撃力を上げるバリアジャケットに換装したフェイト。そして始まるフェイトとルシルの斬り合い。“バルディッシュ“1本のフェイトに対してルシルは“エヴェストルム”2本。片方を防御やアルフの迎撃に使って、もう片方をフェイトの迎撃に使う。
「わたしがあそこに居れば・・・」
あれはいつだったかな。4戦目を終えたくらいの時、ルシルに訊いてみた。もし、わたしが魔導師としてレベルが高かったら、フェイト達と一緒に戦ってもいい?って。
――いいよ。フェイトとアリシアとアルフ、3人同時で相手にしよう。アリシアはどんな魔導師になるか判らないから、どんな戦いになるか楽しみだよな〜――
フェイトとアルフのコンビを強敵として見ていないからこそ言える発言。ルシルはそうは思ってないんだろうけど、わたしは甘く見られてるって思った。悔しい。ルシルは確かに強い。誰もが認めてる。だからこそ、負かしてやりたい。
「アリ・・ん・・・」
ん? 誰かわたしを呼んでる・・・?
「・・シア・・・ん・・・」
きょろきょろ周りを見る。みんなはフェイト達の模擬戦を見てるから、呼んだのは違う人。
「アリシ・・・さ・・・」
もう誰? 幻聴? 虫の羽音みたいなのやめてよ。
「アリシアさん・・・」
模擬戦に集中できないじゃんかもう!
「アリシアさん!」
「(んもう・・・)うるさい!」
そう叫んだ瞬間、視界が一瞬だけ暗転。そして視界が開けて、わたしは呆然となる。今いるのは学校の教室。着てるのは局じゃなくて学校の制服。周りにはフェイトやクラスメイト。そして「おはよう、アリシアさん。良い夢、見れた?」わたしの机の側に立ってるのは先生で、その声はわたしをずっと呼んでたあの声だった。
(授業中に眠ってたぁぁぁーーーー!!)
夢だった。昨日、本局でやった模擬戦の夢。冷や汗がどっと出た。今わたし、うるさい、って思いっきり言っちゃったよね。わたしは「まぁまぁな夢でし
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