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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico16弱きより強き
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トー! アルフー! 今日こそルシルにひと泡吹かせちゃえぇーーー!」
お姉ちゃんのわたしだって負けられない。せめて倒せなくても一発くらいは与えてやりたい。フェイトはバリアジャケットを通常のライトニングフォームから、防御力を削ぐ代わりに機動力を上げるソニックフォームに換装した。
「フェイトさんのアレって危なくないです? フィールド全体に爆弾みたいなサラヒエルが乱立してるですのに、防御力を捨てるなんて・・・」
元はやてのパートナー、リインフォース・アインスの後継騎、リインフォース・ツヴァイ――リインが小さく挙手して質問。
「いんや逆だな。見ろ、リイン。フェイトがさっき以上に近接戦を仕掛けてんだろ」
「はいです」
ルシルが左手に携えるデバイス、“エヴェストルム”の刺突や薙ぎ払いを紙一重で避け続けるフェイトとアルフ。ピタッと張り付いて離れようとしない。そんな中でフェイトは大鎌のハーケンフォームにした“バルディッシュ“を振るって、アルフは、フェイトの攻撃を対処した直後のルシルに追撃を繰り出す。
距離を開けさせようとするルシルの戦術が潰され続ける。得意の射砲撃や範囲攻撃を使って距離を開けさせようとしても、それで誘爆なんかしたらルシルもどんな目に合うか判らない。だから出来ない。
「ああやって張り着くことでサラヒエルの爆破を食い止めてんだよ。さすがにルシルも自分の至近距離で爆破するわけにもいかねぇだろ?」
「なるほどです。フェイトさんとアルフさんを倒すどころか逆に自分にピンチを招くかもしれないから、ですね」
「フェイトちゃんもアルフも、強うなったな〜」
「そうですね。コンビネーションに磨きがさらにかかってます。ですけど・・・」
「ああ。これ以上長引けば、ルシルも手を変えてくるぞ」
シグナムがそう言った直後、フィールドに乱立してたサラヒエルが全て霧散した。この瞬間、ルシルの戦術はまた何十、何百となって、フェイトとアルフが近接戦をし続ける危険性もグッと高まった。
――
輝き燃えろ
(
コード
)
、
汝の威容
(
ケルビエル
)
――
「やば・・・!」
「アルフ!」
ルシルを中心に直径10mほどの円が床に描かれた。フェイトとアルフが慌ててルシルの側から離れた直後、円の縁に沿って炎が噴き上がった。あと少し回避が遅かったら負けてた。
――
舞い振るは
(
コード
)
、
汝の獄火
(
サラヒエル
)
――
――
燃え焼け
(
コード
)
、
汝の火拳
(
セラティエル
)
――
そんな炎の壁から、サラヒエル40本くらいと火炎砲セラティエル10本が全周囲に向けて発射された。ほとんど無差別だから、砲撃と砲撃の間はまちまち。けどそれをカバーするようにサラヒエルが砲撃間にある。フェイトとアルフはジャンプで避けるんじゃなくて
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