暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード32 〜代表決めバトルロワイヤル〜
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でもないのに嬉しそうにするが……

「影薄くて、狙われなそうっすもん。」

翔君がそう言い放った直後、ステージ中央から転倒音が……。気づけば、三沢君が床に倒れ伏していた。

「あ、ははは……さすがにそれはないと思うけどね。」

「じゃ、残ったのは紫苑君だけど、どうなんですかね?」
「さぁ……。流石に初っ端から目立つような行動は…………しない。……といいな。」

あははと笑って誤魔化してみるが自分の発言に自信がもてない。
妨害カードなんて真正面から叩き潰していきそうで怖い。
てか、紫苑ならやりかねない。

「大変長らくお待たせしたノーネ。それでは〜、今からノース校との親善決闘の代表決めバトルロイヤルを始める、まえ〜にルール説明から入るノーネ。
ルール、はバトルロワイヤル方式〜ネ。各プレイヤーは、誰を狙ってもいいけーど一巡目は攻撃できないノーネ。
それでーは、さんにんは準備オーケー、ナノーネ?」

「あぁ、早く闘いたくてうずうずするぜ!」

「準備は大丈夫です。」

「はぁ……」


「それでは、開始ナノーネ!」

「「決闘(デュエル)!!」」

「デュエル……」

クロノス先生の合図と共に決闘が開始される。

紫苑:LP4000
三沢:LP4000
十代:LP4000

決闘盤によって決められた順番は紫苑、三沢、十代の順番だ。
さてさて、紫苑はどんなプレイングをするのやら。

「俺のターン、ドロー。
『手札断殺』を発動。互いに手札を二枚捨て、二枚ドローする効果だけど、バトルロワイヤルのため、全員が適用される。」
「むっ、手札交換か。」
「お、マジか。センキュー。」

初めの行動が手札交換だった事から会場から「手札事故かよ……」などと一部から嘲笑の混じった声が聞こえてくる。
そして、隣に座っている翔も首を傾げ、

「あれ、紫苑さん。手札事故なんすかね?」

「はぁ……(お前もか、翔……。)」

額に手を当てため息を吐く。そのリアクションに「僕なんかまずったすか??」と慌てる。

「翔君、別に手札交換イコール手札事故ってわけじゃないのよ。そうですよね?」

明日香が心情を察してくれてのか、代わりに言ってくれる。その通りなので首を縦に振って肯定しておく。

「まぁ、手札交換もあると思うけど。他に二つの目的があると思うよ。一つ目は墓地肥やし。その辺はわかってるよね、翔君。」

さりげなく振ってみると、一瞬で目を逸らされ、ぎこちない返事が返ってくる。

「ほら、『墓地は第二の手札』ってどこかの偉い人が言ってたじゃん?」

「誰ですか、それ。」

「知らん。私の管轄外だよ。」

明日香の鋭いツッコミをあっさりと返すと、代わりにジト目攻
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