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SAO編−白百合の刃−
SAO22-黒服再来
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でもいいわ。私、あの人……苦手。
 アスナの話に集中しよう。

「ボーナスゲームで解放された裏四十五層のフィールドダンジョン『デッドマウンテン』に出てくる白竜がレア素材を持っているんだって」
「それはクエストでいいのよね?」
「うん、主街区にいる長に話しかければクエストになる。でも、そのクエストってね、成功者は…………まだ出てないって言うのよ」

 なんでイリーナさんはそんなことまで知っているのかは少し疑問に思うが、イリーナさんも情報屋と通じていても何もおかしくはないだろう。
 クエストって言ってもさまざまな種類がある。大抵はそこそこのアイテムが含まれるものがあり、一度誰かがクリアすると次に発生するのに時間はかかるのもあれば、一度しか出来ないものもある。
 誰も成功者はいない……つい最近のクエストが出たばかりだから、未だにいないのか。あるいは難し過ぎて成功できないでいるのか?後者だとすれば、原因は“裏四十五層のフィールドダンジョン”のせいだろう。

「一応聞くけど、アスナは成功者が出ない理由はわかっているの?」
「多分……『デットマウンテン』の“予測不可能な自然現象”だと思う」

 それしかないでしょうね。あの場所は、下手な迷宮よりも厄介な場所なんだから。

「……アスナ、『デットマウンテン』の予測不可能な自然現象ってなんなの?」
「それくらい知っておきなさいよ」
「アスナに聞いているんですー。ドウセツに聞いていませんー」
「あっそう」

 何も知らないリズベットにアスナは裏四十五層、『デッドマウンテン』の恐るべき事実を話した。

「『デッドマウンテン』というフィールドダンジョンは、一見珍しくもない雪山で、当時裏四十五層を攻略するプレイヤーも、一応は警戒するんだけど、それでも雪山程度しか思っていたの」
「何に警戒していたのよ?」
「モンスターとかトラップを警戒していたみたい。裏層だから、普通じゃないってことはわかっていたみたいだけど……誰も『デッドマウンテン』恐ろしい事実を実を持って体験する羽目になってしまったの。それが、猛吹雪だったの」
「猛吹雪?」
「当時、裏層を攻略していたプレイヤーは快晴の空の時に攻略をしていた時に、急に曇り始めてから一気に猛吹雪になったの。猛吹雪の時はクリスタルの効果は無効。そして吹雪に浴び続けるとダメージは受けないけど、麻痺状態になってしまう効果に、当時の『デットマウンテン』を攻略するプレイヤーは猛吹雪に警戒していなかったから、全員浴びてしまったの。しかも、モンスターは吹雪の中でも正常に動けるから、猛吹雪中にモンスターと遭遇したプレイヤーは絶望に追い込まれたこともあったそうなの」

 おまけに『デッドマウンテン』には天気予報なんて無意味。ましてや、晴れていても雨でも関係なく
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