SAO編−白百合の刃−
SAO22-黒服再来
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が癖になっているわね。直す気はないけど。
「もう、ドウセツったら……」
キリカは呆れつつ背が小さいツインテールの子の頭をそっと撫でてから私に紹介した。
「紹介するね、このクールでおっかなそうお姉さんだけど、不器用な優しさを持つドウセツだよ」
「普通に名前だけ言えばいいから」
おっかなそうなお姉さんなのか優しいのかハッキリさせなさいよ。それにそんなんじゃないし。
そんなことを思ってもキリカの口は止まらない。そして今度は私にシリカという背が小さいツインテールの子を紹介した。
「で、ドウセツ。こっちがシリカで、フェザーリドラのピナ」
ついでに使い魔の名前も紹介された。
「よ、よろしくお願いします。ドウセツさん」
シリカは礼儀正しく頭を下げて挨拶をしてきた。
印象としては騙されやすく、悪人とかに利用させとうだ。あと一部の変態とか好きそうな外見をしている。アイドルとかやったら大変そうね。
「ところで……ピナはなんでドウセツに飛び込んだのかな?」
キリカが急に話題を変えて来た。なんでそうする必要があるのかと考えてみたら、私が黙っているせいだと気づく。おそらく私が黙っているせいで、シリカが萎縮してしまったからキリカが気をつかい話題を変えたというところだろう。
「そうですね……ピナがドウセツさんのことが好きだから、かな?」
「きゅる」
シリカが自信なさそうに理由を口にすると、フェアリーリドラが元気よく鳴った。
「ドウセツモテモテだね〜」
「うざい」
キリカが変な声で肘で肩をぐりぐりしてきたので、うざい気持ちと苛立ったのでキリカに肘打ちをした。モンスターに好かれてもなにも嬉しくない。人にモテるのもそれはそれで問題だわ。
「いててて……あ、そうだ。シリカ、“あれ”作ってきた?」
「はい!“あれ”作って来ました!」
キリカはまたしても話題を切り替えた。
“あれ”と言うものは良く分からないが、あまり大したことではないだろうと思ったら、キリカが急に外へ一歩踏み出した。
「じゃあ、兄の新居にレッツラゴー!」
「はい!」
「きゅるー!」
キリカの跡に続いてシリカもピナも隣のログハウスへ向かって行った。
キリトとアスナにも紹介するのね……。二人っきりより大人数で楽しむほうがいいと……キリカらしい考えなのかしらね。
「ドウセツも早く早くー!」
キリカはすぐにでも近寄ることができる距離で手を振って誘っていた。
たいした距離もないのに、手を振るキリカの姿は、まるで子供だった。
……ばっかみたい。
つい最近までは、目の前にいるバカが嫌いじゃなくて、心地よい好きだってことを実感してしまいそう。拒むわけじゃないけど、恥ずかし
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