第七章 歌姫
第3話 敵or味方
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ルを手早い操作で開く。
差出人は不明だが、おそらくあの男のメールだろう。
そこに書かれていたのは、シンプルで、そして意味がよく分からないものだった。
差出人:不明
内容:五河士道の殺害依頼について。
五河士道を殺す、又は瀕死、もしくは殺そうとすることでこの任務は達成されます。
能力の使用は許可します。
場所は町田市。
顔は画像より。
報酬はフレメア=セイヴェルンの解放、百万円のボーナス。
以上。いい結果が帰ってくることを祈っています。
麦野「……どう思う?」
絹旗「おかしなところだらけですね」
滝壺「そうだね」
浜面「……え?どこが?」
麦野の携帯電話を覗き込んでいる三人だったが、浜面の疑問に呆れたのか顔を上げて、説明を開始する。
絹旗「おかしな点が超三つ……いえ、四つあります」
浜面「ふむふむ」
絹旗「まず、冒頭のこれです。殺す、瀕死までは分かりますが、殺そうとする、で任務達成っていうのは超おかしくないですか?」
浜面「……言われてみればそうだな。その『五河士道』ってやつに拳銃向けるだけで任務達成ってことになるのか」
絹旗「事実上そうなりますね」
滝壺「それに、たったこれだけのことで報酬がよすぎる」
麦野「たかがこんなことでフレメアを人質に取る理由もねぇし、そもそもこの程度の任務、その辺のチンピラにも出来るしね」
絹旗「能力の使用って言われても……この程度の任務、拳銃一つあれば超可能ですよ」
浜面「た、確かに……」
言われてみれば、全てそうだった。
違和感だらけのこの任務。何かがおかしい。
そう。
まるで。
自分たちを学園都市の外に行かせようとしているように。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
上条『凜袮』
凜袮『ん、どうしたの?』
上条『ちょっと、頼みたいことがあるんだけど……』
凜袮『はいはい、言ってごらんなさい』
上条『それはーー』
凜袮『ーーー!?』
それは、
全く現実味がない、でもどこかやってみたい、そんな頼みごとだった。
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