第七章 歌姫
第3話 敵or味方
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テムは車で学園都市最大級のショッピングセンター、セブンスミストに行こうとしていた。
その途中、コンビニでお使いを頼まれた浜面は車を脇によせて、財布を手にコンビニへと一人入って行った。
と。
プルルルル……と、麦野の携帯電話が突然鳴った。
鬱陶しそうに麦野は携帯電話を取り出し、電話に出る。
麦野「もしもし」
ここで喧嘩腰な口調をしないところからして、彼女もまともになってきたのであろう。
『……麦野沈利様、ですね?』
麦野「……誰だテメェ」
『申し遅れました。私は学園都市統括理事会本部第一部隊の秘書をやらせてもらっている原田利光と申します』
統括理事会。
存在自体はよく知らないが、なんとなく想像はつく。ロクなヤツらではないことを。
麦野「……んで?そのお偉いさんが何の用?」
原田『詳しいことは後ほどメールでお伝えしますが、こういう許可は直接電話でいいかと思いまして』
麦野「早く言え。切るぞ」
原田『そう怒らないでください。では単刀直入に言わせてもらいますがーー』
原田『ーー五河士道という人物を、殺してほしいのです』
麦野「……あ?」
原田『おや?聞こえませんでしたか?ではもう一度ーー』
麦野「そういうことじゃねぇ。今更殺害以来だ?なめてんのかテメェ」
原田『まさか。私はあなたの力を買っているのですよ』
麦野「まさかこの私がはいやりますと簡単にオッケーすると思ったらお前は猿以下の脳だぜ?」
原田『……フレメア=セイヴェルン』
麦野「……人質取るとるほどヤツを殺してぇのか?」
原田『そう思っておいてください。大丈夫です。彼女は殺しませんよ』
麦野「信用できるとでも思ってんのか?」
原田『まさか。では、了承してくれますか?』
麦野「……気に食わねぇけどな」
原田『ありがとうございます。では、詳しい詳細は後ほどメールで』
そう言い残すと、原田と呼ばれた男は一方的に電話を切った。
それとほぼ同時に浜面が帰ってきて、運転席へと座る。
絹旗「誰からですか?」
麦野「統括理事会から。殺害依頼よ」
浜面「さ、殺害!?」
浜面がエンジンをかけるのも忘れて後ろに座る麦野の方を向く。
滝壺「なんで受けたの?」
麦野「フレメアが人質に取られた」
『……!?』
さすがに、これは浜面だけでなく絹旗や滝壺も驚きを隠せなかった。
絹旗「それだけ殺したい人物が超いるってことでしょうか?」
麦野「さあ?……っと、メールがきた。多分さっきの男だろうけど」
メールボックスから新着のメー
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