短編14「コピーランドへようこそ!」
[8]前話 [2]次話
面白い遊園地が出来た。出来たというよりは、リニューアルオープンだった。以前は閑散としていた。一時期などは、全く人が入らなくなり、とうとう閉鎖かもと噂されていた。
本当に、どこにでもあるような遊園地だったが、再起を図りリニューアルした。なんていったって、この遊園地の目玉は……
◇◇◇
「あっ!いたよ。本当にパパそっくりだあ」
「本当だなあ!連れている子どもは、お前そっくりだよ」
僕らは、自分らのそっくりさんに出会い記念撮影をした。
実は、この遊園地には、自分とそっくりなロボットが3人いるのだそうだ。それを探しながら、アトラクションを楽しむのが、この遊園地の目玉だった。
僕らは、自分にそっくりな家族にバイバイした。でも、その時のに、僕にそっくりな子どもが近づいて、
こうつぶやいた。
「ずっと、ここにいたいなら、代わる事も出きるよ……」
その言葉に、ドキッとした。
「当コピーランド遊園地の、コピーパーソン達はいかがでしょうか?自分そっくりのコピー達に会いましたか?……」
そんな放送が、時々流れていた。
トントン
肩を叩かれた。振り返ると……
「えっ!女の子!?」
僕そっくりの女の子がいた。
「こりゃ傑作だ!」
と、パパは僕と、僕そっくりの女の子を並べて写真を笑いながら撮った。それを見て、ママも大笑いだった。別れ際、女の子にささやかれた。
「君のパパは、本当のパパじゃないかもよ?」
「えっ?」
聞き返す頃には、女の子はどこかへいってしまった。
そういえばパパ、さっきトイレにいってたなあ。僕は不安になって……
「パパは、パパだよね?」
と、聞いた。するとパパは……
「……」
急に無表情になり。視線が遠くになっていった。だから僕は、それ以上は怖くなって、確かめない事にした。そういえば途中で、ママもトイレに行ってたなあ。
ねえ、パパ?ママ?みんな本当に……
ホンモノだよね?
おしまい
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ