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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第4話Aパート『見知らぬ、天井』
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姿に変わる。

「にひひっ、似合いますか?」
ふわりと可愛く回ってみせる。

「どーなってるの!?」
「何だ今のノイズは?」
驚く彼らに、ウィル子が電子の精霊であることを教える。聖魔杯の参加登録から種族は確認できなくはないだろうし、無用な隠し事で信用を傷つけることもあるまい。

「さすが最新型っ。メモリでっかくてCPUはやっ!!HDD読み書きも速いしっ」
さらに、支給されたノートパソコンや携帯電話に入り込むウィル子に、「すごっ、ほんとに入っちゃってる」とさらに驚く彼ら。


「…あとは、契約だな」
そう言って、雇用契約書と契約金を取り出す高瀬。
契約書は日付を1カ月前にしてあった。ネルフと関わりを持つ前から社員だったということにするためだ。既に雇用主の欄に社名と高瀬の名前が記載されている。ヒデオも被雇用者の欄に署名し印鑑を押した。

契約金500万。チケットではなく、日本銀行券で渡される。まあ、チケットしか流通していないわけでもない。
給料は銀行振り込みになり、契約日付を操作した関係で1カ月分はすぐに振り込まれるという。一般の会社員並みの給料に、今後ネルフに支払わせた分から出来高払いという形でプラスするということになった。

渡された紙幣の束から3つを、請求書と共に高瀬に返す。
「これを、払っておいてもらえますか」
正直、あの医者と顔を合わせたくない。ドリルをつけようとテンション高く勧められそうで。

「ん?ああ、ドクターのところの患者だったのか。…300万だと?いったい何の治療を受けたんだ」
「飲みすぎで、一晩入院しただけなのですよーっ」
「それだけで?…多少の暴利は許していたが」
怪訝そうに。彼からしても、この金額は意外なようで。

「ドリルを移植すると息巻いてたのですっ」
「あ、ああ…。そうかドクターに。気に入られたのだな」
そんな。気の毒そうに言われても。

「まあ、そういうことなら俺から渡しておこう。領収書だ、受け取れ」
さらさらと領収書を記載して渡される。ともかく、これでドリル移植手術は避けられた。


「しかし、そうか。武装はどうする。これぐらいならすぐやれるが」
そう言ってデスクの引き出しから取り出したのは、一丁の拳銃だった。

「否、拳銃は」
大会を戦い続けるには武器は必要。しかし、こんなものはダメだ。手加減のしようも無く、まかり間違えば人殺しになってしまう。

「近接系の方が得意なのか?あまり、いいものは無いが」
「あ、あれなんかどうです?ご主人様。以前ドクターが作った…」
リリーが何かを思い出したようで。しかし、あの医者が作ったものとかどうなのか。

「ああアレか。まあ、冗談の域を出んが大抵の相手には有効だろう」
「じゃ、持ってきますね」

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