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寄生捕喰者とツインテール
告げられるは詳細
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数秒で到着とはいかないがそれでも地下までの距離を考えればかなりのハイスピードで下っていくエレベーターの中、未春は不意に総二の方を向いて何故だか珍しく母親そのものの雰囲気のまま嬉しそうに微笑んだ。


「それにしても愛香ちゃん……それでもちゃんと “気絶し続けてるなんて”、やっぱり可愛い所があるわね〜」
「何言ってんだよ母さん、愛香は普通に気絶してるんだから続けるとか関係ないって」


 台詞の途中で気絶している筈の愛香がピクッと動いた気がしたが、総二は気が付かず不安そうな顔を向けるだけ。

 未春はそのの薄にますます面白くなってきたと微笑みをニヤニヤ笑いへと変え、そのままエレベーターの扉が開いた途端、前方から無駄に元気の良い声が投げ掛けられる。


「何やっているですか愛香さん!? そんな何も無い絶壁、いや筋肉の塊を押し付けるなんて総二様に負担しか行ってないじゃないですか! 重しのまな板を背負って歩くなんて苦行を味あわせるとは一体どういう……」
「あらトゥアール? その体はちゃんと綺麗にしておいたかしら?」
「NO!? NOOOOOOOOOOOOO!!」


 訳の分からない文句を言いながらトゥアールが近付いた瞬間、気絶していた筈の愛香が起き上がり、その裏には何も隠されぬ怖い物しか感じない笑顔で彼女の頭を掴む。
 その後無駄に流暢な、ホラー映画の外国人女優顔負けの叫び声が室内で反響して、やまびこの様に何度も聞こえ、それが影響したか会長が目を覚ました。


「ここ……は……?」
「お嬢様、気が付かれましたか。それでは―――いや、説明は詳しい物からして貰う方が妥当か、頼むぞ観束君」
「わかりました」


 嘘を伝えれば余計に混乱すると踏んだか、総二は素直に真実を話す事にした。そこからは彼なりに短く分かりやすくまとめた説明を会長へ聞かせる。

 世間で語られているエレメリアンの事、並行世界と言うものがありトゥアールはこの世界の住人ではない事、戦う理由な何なのかと言う事、……トゥアールの世界が滅んだなどのショックを受けそうな部分は覗いて。


 それでも幾つか理解可能かどうか不安になる内容も存在していたが、見た事の無い技術が詰まったモニター付きの内装を筆頭に、湧出する怪人たちの変態発言、それに繋がる今まで自分が狙われていた理由を聞けば納得せざるを得ない。


 そこから暫く三人とも黙りこくり、部屋にはシリアスな雰囲気をギリギリぶち壊さない音量で、別室へ移動したか遠くから聞こえる打撲音と絶叫のみがBGMとして流れ、未春も空気を呼んでいるのか椅子に座ったまま彼等を見つめている。


「やはり、夢ではなかったのですね」
「会長……」


 意外にもショックを受けている筈である会長が一番に口を
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