男の甲斐性A
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(サラボナ)
ビアンカSIDE
「お前かリュカ!? お前なんだろう!?」
突然登場したルドマンさんの大声に皆が驚き固まっていると、
「何がだよ?」
と、少しも驚いてないリュカがユルい口調で問い返す。
そして、それに続くのは
「お前の子供なんだろうって言ってるんだ!」
とルドマンさんからの爆弾発言!
やっぱりなの!? やっぱり、またやらかしちゃってたの!?
そんな思いでフローラさんとアンディーさんに視線を向けるが……妻は兎も角、夫も戸惑った様子は無い。先程はリュカの冗談に狼狽えてたのに……
「もう、いい加減にしてよパパ!!」
するとド派手な格好をした女が、この応接室に入ってきた。
そう、ルドマンさんのもう一人の娘……デボラである。
「やぁデボラ、久しぶり〜。暫く見ないうちにオッパイがまた大きくなったね……つーか、オッパイだけじゃないけど」
うん。相変わらずのハデハデ衣装に身を包み(もういい歳なのに)露出度を高め見せびらかしてるが、彼女のお腹は膨らんでいる……今の私と同じ様に。
「そっか、デボラも遂にママになるんだね。パパは誰かなぁ?」
「何を白々しい事を……(怒)」
知人の妊娠に素直に喜ぶリュカ……だがそれを怒りの形相で睨むのは妊婦の父親。
「え……僕がデボラを孕ませたと思ってるの!?」
ごめんリュカ。私も疑っちゃってます。
アナタ前科多すぎなのよ。
「僕じゃねーよ父親は。つーかデボラ本人に聞けよ……誰がパパなのかを!」
「誰でもいいでしょ!」
どうやら本当にリュカは無実な様で、妊娠した張本人に真実を話させようとする……が、彼女は言いたくない様子。
「いいわけねーだろ。僕が疑われてんだよ……」
「……リュカじゃない! それさえ判ればいいでしょ」
「よくない! 全くもってよくないわ!!」
リュカの呆れた口調に対し何時もの様に高飛車な態度でリュカの無実を告げるデボラ。
私としてはリュカがこの手の事で嘘を吐くとは思ってないから、その一言で了解できるけど……お祖父ちゃんになるルドマンさんには納得できる訳ない。
「どうせリュカの事を庇ってるんだろデボラ!?」
「何でそうなんだよ?」
まったくだわ……何でそうなるの?
「お前以外にこんな事をしでかす奴は居ないだろうが!」
そうとは言い切れないでしょう……
リュカの普段の行動は多々問題あるだろうけど、今更嘘を吐く理由が存在しないわ。
「はは〜ん、さてはお前……子作りの仕方知らないんだろ」
「な、何を言うか馬鹿者!」
激怒しリュカを責め立てようとするルドマンさんに、ニヤケた表情で突飛な事を言うリュカ。
「だってそうだろ。子供の作り方を知ってりゃ、それをデボラに行ってない僕を疑う事は無
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