第一部
第五章 〜再上洛〜
六十 〜蠢く影〜
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ざした。
少し前まで、人間であった筈の肉塊が転がり、野次馬が騒然とする中。
その場から足早に立ち去ろうとする者を、私は見咎めた。
「恋。ねねを頼むぞ」
「……(コクッ)」
私も恋に頷き返すと、不審な男の後を追った。
……だが。
路地裏に逃げ込まれ、探している最中。
「ギャッ!」
短い悲鳴が上がる。
駆けつけると、背に矢を受けた男が、事切れていた。
……どうやら、毒矢にやられたようだな。
これで、私を付け狙う何者かがいる、その事だけは明らかだ。
……だが、私を甘く見ぬ方が良いぞ。
まだ見ぬ黒幕に対し、私はそう独りごちた。
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