4部分:第四章
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第四章
「だからあんた今周りから変な奴に思われてるからな」
「猫と話をしている変な人ね」
「そうだ。そこんところは納得してくれよ」
「納得するも何も」
エリザは腕を組みそのうえでケット=シーを見ながら話す。
「妖精と話しできること自体がおかしいから」
「とにかく。あんたはおいら達が見えて話ができる」
そのこと自体がどうかというエリザだった。
「そのことで何かあるかもな」
「そうなのね」
そんな話をしてだった。
エリザは妖精を見て話が出来るようになった。その結果だ。
普通ではわからない様々なことがわかったのだった。
「へえ、そうなの」
「ああ、この街って結構な」
「狐とかが多いんだよ」
こうだ。妖精達が自分の部屋でビールを飲みながらくつろいでいるエリザに話した。彼女はシャワーを浴びた後でジーンズとティーシャツになりベッドの上に座ってだ。そのうえで缶ビールを飲んでいるのだ。
その彼等の周りに犬や猫や小人の要請、あのマンチカンのケット=シーもいてだ。それぞれが彼女に話しているのである。
そのマンチカンのケット=シーがだ。彼女に話す。
「動物がな」
「犬や猫だけじゃなくて」
「ああ。ペットだけじゃなくてな」
そうしただ。所謂野生のものもだというのである。
「多いんだよ」
「そういえば歩いていると」
そのロンドンを歩いているとだ。エリザも見たのである。
「結構多いわね」
「面白い町だろ」
「好きにはなれないわ」
このことはだ。どうしてもだった。
「だって私アイルランド人だから」
「イギリスが好きなアイルランド人はいないか」
「絶対にね」
「おいら達は普通にやってるんだがな」
ケット=シーはだ。エリザのイングランド、つまりイギリス嫌いを聞いてこう言った。
そしてだ。さらにだった。仲間達に話すのだった。
「なあ、そうだよな」
「そうそう。妖精に国境はないからね」
「イングランドでもアイルランドでも」
「スコットランドでもね」
「ウェールズでも」
イギリスを構成する四国全てがだった。妖精達にとっては同じなのだ。
それでだ。また話す彼等だった。
「同じだからね」
「人間だけが違うからね」
「その辺りは」
「その人間がだよ」
ここでだ。不意にだった。
妖精達はだ。こんなことを言ってきたのだった。
「また変なことするしね」
「そうそう、またね」
「おかしなことするね」
「おかしなことって?」
それを聞いてだ。エリザもだ。
ビールを飲むその手を止めてだ。そのうえでだった。
妖精達にだ。そのおかしなことについて尋ねた。
「何、それ」
「ああ、爆弾を爆発させるんだよ」
「この町では多いよな」
「全くな。何かあったらすぐだ
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