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メフィストの杖〜願叶師・鈴野夜雄弥
第一話
I
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か!悪魔の僕には関係ない!」
 つねられた腿を擦りながらメフィストは立ち上がったが、それを許す釘宮ではない。
「座れや。」
 重々しい声でそう言われたメフィストは、その顔を蒼白にして再び座った。
「悪魔だろうが天使だろうが関係ない。お前にも存分に働いてもらうからな。」
「は…はい…。」
 メフィストはそう返事をするしか出来なかった。鈴野夜もまた然り、釘宮の顔を直視は出来ようもなかったのだった。
 釘宮から立ち上る殺気は、前の二人にそれを許さなかったのだ。




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