暁 〜小説投稿サイト〜
社会科教師の一言日記
素朴なギモン

[2]次話
「先生!天才の人って、自分が天才だってこと解っているんでしょうか」

廊下で1人の生徒に話しかけられた。

「"天才"の定義も人それぞれだしねぇ、そもそも先生に訊いたって…」

「先生なら、色々なことを知ってそうだし」

「実際に訊いてみなきゃ判んないんじゃない?天才の人に。」

生徒は何か言いたげな顔をして去っていった。
次は誰に訊くのでしょう
先生はね、あなたより凡人だと思いますよ。

あなたが標準的な12才なら、きっとあなたは天才。
世の中を知らないってことが、まだドラえもんを見てるってことが、それが天才。
でもきっとあなたも天才でなくなる
自分が天才だってことに気づいていないから。



[2]次話


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