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同士との邂逅
二十三 生きろ
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でもいい。
ただ助けたいのだ。失いたくないのだ。―――――――――守りたいだけなんだ…。
それの何が悪い。恋人がいるのなら猶更だ。哀しむ人がいるのなら、俺と同じ想いをその人に抱かせたくない。

置いて逝かれて、それでも生きなければならない苦痛。追い駆けたいのを必死で止める理性。
一緒に逝きたかった望み。共に生きたかったという願い。

それらを何れも解っている横島だからこそ、絶対に楽になどさせない。
だから。


(生きろっ!!!!)




眩い光が横島の拳から溢れ出す。
指の合間から洩れる青白い輝き。もう枯渇していたはずの霊能力を無理に引き出し、集中する。
双眸を閉じて深呼吸した横島がカッと目を見開いた。刹那、彼の手中に霊気が集束されていく。
戦闘で疲労した身を叱咤して、彼は拳中に強い眼光をそそいだ。全身に脂汗を滲ませながら横島は残り少ない霊能力を玉の形へと生成していく。

「この世に未練がある奴は霊になるんだよ。でも霊になっちまったら、伝えられるもんも伝えられなくなるんやで…。アンタには待ってる女性(ヒト)がいる。生きて、生きて帰ってやれよ…っ!!」


噛み締めるようにそう叫んで、横島は辛うじて出来た文珠に【癒】の字を入れてハヤテに押し付けた。










閃光が木立を駆け抜ける。

光が消えた後には、ハヤテの身体は傷ひとつない健康体(普段咳き込んでいるので健康かどうかわからないが)普通の状態になっていた。
ガバリと身を起こし、横島と自分の身体を交互に見遣るハヤテに、横島は静かに話し掛ける。

「ハヤテさん。色々ありがとうございました」
「横島くん…?」
「短い間だったけど、ハヤテさんと過ごした日々は楽しかったッス。鍛錬はスパルタでしたけど…でもハヤテさんの言葉で救われたこともあったんで、感謝してるッスよ」
突然感謝の言葉を告げられたハヤテが目を瞬かせる。横島はハヤテの眼をじっと見ながら、地面に置いておいた巻物を手繰り寄せた。

「でもこれだけは言わせてください……一度でも生きることを諦めたからには恋人に謝れ」


そう告げた瞬間に、横島はハヤテの眼前で巻物を広げて見せた。巻物の中身を見たハヤテの眼が虚ろになる。
ぼんやりと虚空を見つめる彼の傍で、中身を見ないように巻物を巻いていく横島。それをポケットに押し込んでいると、突然瑠璃が甲高い鳴声を上げた。
ビクリと肩を震わせた横島は、誰かが近づいて来る気配を察する。


「おい、シカマル!!どこだ!?」
「こっちだっつ―の!!」

男の声と子どもの声が、ガサガサと草を踏み分ける音と共に木立の中で響き渡る。
なんだか聞き覚えのある声だなと思った横島の裾を破璃が強く引っ張った。
そのまま無
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