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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
英雄の帰還
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だろ馬鹿。彼奴は誇り高き騎士だ。弱音は他人に吐くわけねぇ」
『桐ヶ谷君を除いては、ね。……天城君、間違い無くアリスは桐ヶ谷君に連絡すると思うの。仕事の合間に申し訳ないのだけど……』
「了解、キリトの方に後で行きます。ーーーでもよ、神代さん。今のアリス、そこまで長距離動けるとは到底思えんぞ?うちのストレアの永久機関を搭載しない……いや、してない奴だろ?」
『私達も、それを心配しているの。内臓バッテリーだけでは、フル充電からでも、歩行なら三十分、走ったりすれば十分も持たないわ。もし、六本木近辺の何処かで動けなくなって……そこを、非友好的な人間に見付かったりしたら……』
「あの外見だからな。おもちゃにされるだろ」
さらっとえげつない事を言う俺。だが、仮にも彼奴は騎士。しかも、アレでもロボットだ。剣を持たずとも、俺が教えた天城流体術で……あ、どっちにしろ捕まるか。
『君ねぇ……。取り合えず、今、手の空いてるスタッフ全員で、この界隈を探し回ってるわ。ネットの書き込みも監視してるし、公共監視カメラ網にも潜り込んで録画チェックもしてる』
「おい、神代さん。知ってる?それ犯罪」
『知ってるわよ、許可得てるから。取り合えず、お願いね!』
神代さんが念押しして切ると、俺は溜め息を付く。
「……ストレア、聞こえてたか」
「うん」
久しぶりのリアルボディのストレアが、外に出る支度をする。
「遊びに行く約束だが……」
と、言い掛けた時、スマホが鳴る。
「……もしもし、天城」
『天城さん!?アリスが……!アリスが段ボールに……!』
「……ストレア、行き先はキリトの家に決定だ」
「……了解」
ストレアは頷くと、俺も支度を始めた。

約三分後。
俺とストレアはキリトの自宅にお邪魔し、そして、キリトと同時に両手で頭を抱えてうずくまった。
“宅配便で送られてきた美少女ロボット”が何故か実現すると言う現実に、どうにか認識をアジャストさせようと苦闘してみたーーーものの。
「「「……出来るか!!」」」
叫び、努力を放棄してがばっと立ち上がる。
振り向いた先では、見慣れた制服に身を包んだ美少女ロボットが、物珍しそうに廊下の柱を指でなぞっている。
整合騎士第三位、アリス・シンセシス・サーティは俺達を見ると、言う。
「この小屋は、木材で建てられているのですね。まるで、ルーリッドの森で暮らした家の様。あの小屋よりも、ずっと立派ですけど」
「あー……うん……多分、建ってから七、八十年は経つと思うよ……」
キリトが力無く答えると、アリスは驚く。
「良くもそれほどに天命が持つものですね!きっと、立派な樹を使ったのですね……」
「そうだね……て言うか……て言うか!」
キリトがどすどすと廊下を歩き、がしっとアリスの肩を掴む。おい、アスナに見られたら怒ら
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