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魔法使いへ到る道
10.進路の話をすると鬼の腹筋が攣る
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、半分くらいは冗談として」
 半分!?、と驚いたようななのはの鼻をつまんで、
「取り柄がないとか、決めつけるのにはまだ早いんじゃないの。お前はまだ9歳なんだから、まだまだ知らないことがたくさんある。時間をかけて、いろんなことをやってみて、諦めるのはそれからでもいいんじゃないのか」
「……ふぁい」
「なんだその返事は。ふざけているのか」
「にゃらその手をはにゃしてよ!ふぎゃっ、ひっふぁんにゃいで〜!」
 ぴーぴー喚くなのはには、もう将来のことで思い悩んでいるよな影は見当たらなくなっていた。
「やるじゃないケンジ」
「流石ケンジくん、だね」
 なんてことはない。お昼休みに発生したこのぷち騒動は、友達を元気づけるのが目的だったのだ。
「アリサひゃんもすずきゃひゃんも、見てにゃいで助けてよー!」
 当の本人は気づいてないけどな。
 

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