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3部分:第三章
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だ。
 くすりと笑う。笑うとだった。
 美女も我に返ってだ。こう言ったのだった。
「あっ、何かありましたか?」
「あったわ。少しね」
 沙耶香はその笑みで美女に話した。
「貴女が助かったことがね」
「助かった?私がですか」
「そうよ。貴女が気付かないうちにね」
 そうなったとだ。彼女に話すのである。
「そうなったのよ」
「気付かないうちにって」
「こうしたことはあるものよ。気にしないで」
「そうですか」
 何が何だかわからずにだ。きょとんとする顔になっている美女だった。だが義春は彼女にもカクテルを奢り沙耶香は飲み続け。その美女を見て微笑むのだった。


喉   完


                2011・7・26

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