19話
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を名乗っていても、流石に学生の身分である以上は学校で酒は飲めない。
「「ぐぐぐぐぐぐ……」」
引き分けが続いてにらみ合っているカツキングとクロスファイヤを他所に、そんな二人を眺めながら四季の用意したドリンクを飲んでいる四季と詩乃の二人。……何時の間にかアウトレイジに侵略されている自分の城の光景を見ながら、頭の痛くなるリアスだった。
(……あの二人が眷属になってくれれば良いんだけど……)
そうなれば、自身の悩みも解決するかもしれない。そうは思うが二人……主に四季から返ってくる返事に思わず頭を抱えてしまう。
それに、答えを想像する以前に自分の元に残された駒に思いを馳せる。騎士と戦車が一つずつ……二天龍を超え夢幻の龍神に準じる無法龍の力さえも己の武器に変える四季に、膨大な力を秘めた多数の武器を宿した詩乃……駒の役割としては良いだろうが、実際足りるとも思えなかったりする……。
何より、仮に四季を眷族に出来たとしても、危機に陥った場合は王よりも詩乃を優先して助けるだろう。……精々『序で』と言った所か。
「そう言や知ってるか?」
「何を?」
カツキングからの言葉に四季はそう返す。
「“あいつ”からの伝言でな……近々こっちに来るらしいぜ」
「あいつが?」
「ああ、あいつか?」
カツキングの言葉に四季とクロスファイヤの頭に同じ相手が浮かぶ。
「あいつって誰なの?」
「えーと……キングとクロスの子分で、オレの友達」
「友達?」
「ああ、裏関係の……。そう言えば、表関係の友人って居ないんだよな……」
あいつと呼ばれている相手を疑問に思った詩乃の問いにそう答える四季。……その後、極端に友達が……表関係のが居ないのに悩んでしまう。
(……アーシアって子と桐生と仲が良いのは喜ばしいけどな……)
女イッセー等と言われていても、四季にとってはどうでも良い事だったりする。……四季としても、知られた事で困ることは無いし。
(……っ!? なんだ、今一瞬……嫌な予感がしたのは)
ふと、リアス達の方を見た四季を嫌な予感が襲う。……理由は定かでは無いが、己の直感が物語っていた。……嫌な予感を。
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