エピソード30 〜盗まれたデッキ 前編〜
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に対して、汚物を見るような目で見ているのはなぜだ!?
「…………まぁ、いいや。神楽坂、お前のターンだろ。」
「あぁ、そうだったな。」
紫苑がなんとか流れを元どおりにしてくれる。助かった、正直あのままだったらもっと酷い被害を負う事になりそうだったからな。
「いくぞ、おれは魔法カード『賢者の宝石』発動!俺の場に『ブラック・マジシャン・ガール』が存在するとき、デッキ・手札から『ブラック・マジシャン』を特殊召喚する。来い、『ブラック・マジシャン』!!」
空中へと放り投げられた宝石が強烈な光を放ち、その中から武藤 遊戯のエースモンスター、ブラック・マジシャンが姿を現す。師弟揃った姿は圧巻の一言に尽きる。
「やっぱり出てきたか……。だけど、それでも俺のモンスターは倒せないが、どうする?」
紫苑がニヤリと笑って挑発的な笑みを浮かべる。
「なら、こうするまでだ!『黒・爆・裂・破・魔・導』発動!相手の場のカード全てを破壊するぜ!」
もし、これが決まれば紫苑を守るカードが無くなる。今神楽坂のフィールドには、バホメット、ブラック・マジシャン、ブラック・マジシャン・ガールの三体。そして、この三体の合計攻撃力は紫苑の残りライフを上回る!?
「っち、リバースカードオープン!『無力の証明』!俺の場にレベル7以上のモンスターが存在するとき、相手の場に存在するレベル5以下のモンスター全てを破壊する!よって、バホメットを破壊だ!」
ジャンヌが放った光線がバホメットを貫き、爆発四散させる。
「くっ、だが『黒・爆・裂・破・魔・導』の効果で、ジャンヌを破壊だ!」
ブラック・マジシャン、ブラック・マジシャン・ガールの魔力が増幅される。莫大な魔力の奔流がジャンヌを呑み込み、消滅させる。
「ブラック・マジシャン、『黒・魔・導』!ブラック・マジシャン・ガール、『黒・魔・導・爆・裂・波』!二体でダイレクトアタックだ!」
二つの黒い魔力弾が紫苑へと迫り、着弾。激しい爆音と共に土煙が巻き上がる。そして、リーンゴーンと金の音が響き、視界が晴れると全くの無傷で、立っている紫苑の姿が。
完全に決まった、と思っていたであろう神楽坂の表情からは驚愕している事が読み取れる。
「なにっ!?」
「『バトルフェーダー』の効果発動。直接攻撃宣言時、このカードを特殊召喚し、バトルフェイズを強制終了させる。惜しかったな。」
『バトルフェーダー』
☆1 DEF0
二人のデュエルはまだまだ続きそうである。
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