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遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード30 〜盗まれたデッキ 前編〜
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に二体の『黒焔トークン』を守備表示で特殊召喚する。」

斬り裂かれたカードが燃え上がると、そこから二つの黒い火の玉が出てきて、人型をとる。

おっと、紫苑のはフリーチェーンのカードだったのか。神楽坂の奴に魔力カウンターを消費させ、さらに壁まで用意したか。こちらも無駄がないな。

「くっ、壁を増やしたか。バトルだ!ブレイカーとキマイラで黒焔トークン二体を攻撃!」

かぎ爪と剣によって、黒焔は薙ぎ払われ呆気なく消滅する。

「……ターンエンドだ。」


神楽坂
LP4000
手札二枚
魔法・罠なし

『有翼幻獣キマイラ』
『魔導戦士ブレイカー』


「なぁ、三沢。今ってどっちが優勢なんだ?」

3ターン目が経過し、紫苑へとターンが移る時ふと十代が尋ねてくる。
フィールドは神楽坂が二体のモンスターを並ばせているがこれはあまり関係ない。むしろ重要なのは手札の方だ。手札が多ければできる事が多くなる。モンスターなぞ幾ら並べても『ブラックホール』一枚で壊滅なんて事はざらにある。
そして、両者の手札はというと、紫苑はこのターンにドローして四枚、神楽坂は二枚だ。どちらかと言うと紫苑の方が若干有利だと思う。

「まぁ、若干紫苑の方が有利だとは思うが……。互いに腹の探り合いみたいな感じだろう。もう少しみないと判別はつけられないな。」

「そっか〜……。」

なにやら納得したようなしてないな感じな十代。まぁそんなものだろう。

「ドロー!手札から通常魔法『フォトン・サンクチュアリ』発動!場に二体の『フォトントークン』を特殊召喚する。但し、このターン俺は光属性モンスター以外の召喚、反転召喚、特殊召喚を行う事ができなくなるがな。」

キラキラと輝く光球が紫苑の目の前へと浮び上がりあたりを照らす。

「さらに永続魔法『冥界の宝札』を発動!そして、『フォトン・トークン』二体を生贄に『守護天使ジャンヌ』を召喚!」

『守護天使ジャンヌ』
☆7 ATK2800

「凄いっ!いきなり最上級モンスターを召喚したっす!?」

「あぁ……だがそれだけじゃないぞ。」

「『冥界の宝札』の効果発動!二体以上の生贄を必要とする召喚を行った時、デッキから二枚ドローする。」

これで、最上級モンスターの召喚に消費した手札分を回復したか。

「通常魔法『封印の黄金櫃』発動。デッキから『冥界の宝札』を除外し、発動後二回目の自分のスタンバイフェイズ時に除外したカードを手札へと加える。」

黄金色の棺桶が地面からせりあがると、その中にカードを収納されまた地面へと戻っていく。

「さて、バトルだ!ジャンヌでキマイラを攻撃!喰らえ、セイクリッド・ディシジョン!」

ジャンヌが両手から光をキマイラへと照射
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